暗い篝火 迷い込む素足
目の前が 眩むほど
他人が眩しいのなら
苦しみも 悔いた過去達も
全て僕に預けて
諦めて 惰性で往くより
少しは気が楽でしょう
救われぬ傷を
晒して 捧げて
届く夢だけ抱えて
落ち行く時間を見送る
差し伸べたこの笑みに 貴方は縋る
ねえ 僕は何者に見えた?
口付ける指先 熟れた死を纏う
置き去りの迷い子達が
閉ざして絶念
舐め合い 請うカタルシス
救われぬ澱で
絶望の最中
僕が何に見えたのか
耳打ち教えてくれる?
慣れ合いの鳥籠で 貴方は囀る
ああ
刹那の愉悦 嗤う月
ゆらりくらり 闇に問う
憂いを帯びた花
光を待ちわび
久遠に焦がれて開く
救われぬ傷を
重ねて 溶かれて
白い箱庭の空へ
爛れた羽を広げる
空虚で 至純な
この小部屋の中で
僕は何者に見える?
定めて 教えてあげる
満ち欠けて弧を巡り
心を映して
貴方が望む者になる
今日も一人 迷い込む
漱ぐ罪の連鎖
贖罪は続く
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