腐って生きてるあなたが
金木犀の甘ったるい香りと
心を奪っていった
熱を帯びたモーターと
夜光虫のもげた足の数本が
“あの日”をフラッシュバックして
鮮明に刻む
僕なら迂闊だった
あー、不甲斐ない
思い出にハイになる
嬉々とし濁す七色
不安で唱えた 勿忘言葉
罪が沁みて浮き上がる襤褸
軋んだ針が錆び付いたとて
凍てる二人「そばに居たい」と
謝れば赦せたかい?
面映ゆい中の下は曇る
デカダンス、夜の底
不安を煽って栄養と
不信を募らせた成長で
不幸中の微かに覗く幸せが
“あの日”にフラッシュバックして
懸命ニ刻ム
僕なら迂闊だったって
不甲斐ない
思い出が灰になる
僕は此処に生きてる
察してくれよ 忘れた言葉
傷が沁みて泣けてくる頃
浮かんだ台詞が「会いに行くよ」と
凍てる二人 側に居たいと
願う程に遠ざかるもの
寄せては返す 波から寄らず
惚れた腫れたと現を抜かす
笑え、今を生きている
二人の世界で
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グッドバイ – それでも尚、未来に媚びる そう、本当に勝手でさ「大丈夫」いつもの合言葉缶コーヒーと煙草の火白い息と煙 断つあー、いない いない温もりも 声も癖も終いには忘れていく埃にまみれてさ耿々と消せ
也子 – それでも尚、未来に媚びる ハロー なあ、未来は今明るいか?摩耗した神経 研ぎ澄ます声ハロー 今日も僕は僕を晒すごめんな それでも歌い続けるよ夜の灯火 帷の果てアナログテレビの砂嵐遠くへ駆
軋み – それでも尚、未来に媚びる 雨は遣らず空は僕を置いて泣いた前髪が濡れていく優しい嘘だった奈落で待っている何度も寂しくなって午前四時、沈み ふらりと歩く何度も仰いだ空は散る煙雲に天照らす月邂