誰が咲いて歌えどもただただ頷くだけ
感覚を捨てたあなたにさよなら
心を巣食う愛しのあなたへ
理想はとうにかけ離れて
頭の中では落ち込んだ
鳴らさない内緒の音で
「殺し続けてさ」
疑いを、続けては、灰になる
本当の意味を探す日々
しかめ面 繰り返す今日
ぶちまける某
ただ愛を訴えども夏と次と欲だけ
僕は陽を背に歩き出す謀叛へ
こう言えることがどうして
言える言葉が膨らんで
心を巣食う
愛しのあなたへ
ただ口を噤むなら
青が枯れてゆくだけ
感情を捨てた
あなたにさよなら
心を失くすぐらいなら
枯れて消えてゆく夏の虫
僕は断つ 無言で
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罪憐 – それでも尚、未来に媚びる 脆く、呆気なく退廃する 鋼鉄のサイレンと焦燥と絶えない抗争のサイレント 最低な罪を平行線上 譲れないと 放射線状 広げないともう二度と触れないと そんな気がした
暮れぐれも – それでも尚、未来に媚びる 彼岸に刺す い草の匂い 思いの丈をしたためた歌答えを探して迷いながら 細胞、幻想として誰そ彼にそっと砂利道鳴く 街灯がポツリと寂しい顔「お前もか」なんて零したな
処暑 – それでも尚、未来に媚びる もう嫌だなんて他人のせいにして逃げ惑う僕は嘘に囲まれて八月に書いた夢は雨曝しで溶けていく顔で偽って笑って 心は泥まみれで一人、抱え込んで何かに縋り付いた感情が溢
浅き夢見じ – それでも尚、未来に媚びる こんなに小さな願いも届かず見えない未来が僕を嘲う鈍色の街で輝けない 古臭いネオンの光にさえあの日、あの時、あの場所でだとか立ち上る煙に巻かれて 消えていきたいな
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破戒 – それでも尚、未来に媚びる 腐って生きてるあなたが金木犀の甘ったるい香りと心を奪っていった熱を帯びたモーターと夜光虫のもげた足の数本が“あの日”をフラッシュバックして鮮明に刻む僕なら迂闊だ
摂氏4℃ – それでも尚、未来に媚びる またねって消えていく回想に更け込んで終わりの駅改札を抜けた方角は闇討ちと過ごした懐かしい街並みへあなたの胸に初めて触れて全てが終わりの始まりでした呼吸が、心臓が
グッドバイ – それでも尚、未来に媚びる そう、本当に勝手でさ「大丈夫」いつもの合言葉缶コーヒーと煙草の火白い息と煙 断つあー、いない いない温もりも 声も癖も終いには忘れていく埃にまみれてさ耿々と消せ
也子 – それでも尚、未来に媚びる ハロー なあ、未来は今明るいか?摩耗した神経 研ぎ澄ます声ハロー 今日も僕は僕を晒すごめんな それでも歌い続けるよ夜の灯火 帷の果てアナログテレビの砂嵐遠くへ駆
軋み – それでも尚、未来に媚びる 雨は遣らず空は僕を置いて泣いた前髪が濡れていく優しい嘘だった奈落で待っている何度も寂しくなって午前四時、沈み ふらりと歩く何度も仰いだ空は散る煙雲に天照らす月邂