もう嫌だなんて他人のせいにして
逃げ惑う僕は嘘に囲まれて
八月に書いた夢は雨曝しで溶けていく
顔で偽って笑って 心は泥まみれで
一人、抱え込んで何かに縋り付いた
感情が溢れ出して 現実が僕を取り巻いた
咲いた花は儚く消え去るもので
ほら、見失って 何故か寂しくなるのは
いつか見た夢を忘れられないから
愁い言ばかり 情けないばかり
喚く今、此処で膝を抱えた
雑踏に混ざり込んで 葛藤と座り込んだ
過ぎる日々感情、壊れゆくことを
知りながら此処で何もしない夏が終わる
八月に書いた夢は色褪せて僕が終わる
伸びる影に背を押され歩く日々
もう遠く消えてしまえ 愛でてこの手を引いてよ
まだ揺るがない その影法師さえ憎く見える
伸びた影さえも美しいから
何故か寂しくなるのは
いつか見た夢を忘れられないから
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暮れぐれも – それでも尚、未来に媚びる 彼岸に刺す い草の匂い 思いの丈をしたためた歌答えを探して迷いながら 細胞、幻想として誰そ彼にそっと砂利道鳴く 街灯がポツリと寂しい顔「お前もか」なんて零したな
浅き夢見じ – それでも尚、未来に媚びる こんなに小さな願いも届かず見えない未来が僕を嘲う鈍色の街で輝けない 古臭いネオンの光にさえあの日、あの時、あの場所でだとか立ち上る煙に巻かれて 消えていきたいな
高架下心 – それでも尚、未来に媚びる 降下した居場所 朝日を迎えるなんだか後悔して光を遮る明日のことは分からないけどせめて家で笑えたらな高架下 ほら、鋭い風が吹いて懐いた猫は居なくなったよガードレー
昨日のこと – それでも尚、未来に媚びる 黄金の街は僕を置き去りにして追いかけても 離されていく息が肩に見えていた僕は項垂れて悔やんでいて日陰から焦がれた焦げたアスファルトの蜃気楼夢は映らなかったイエス
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摂氏4℃ – それでも尚、未来に媚びる またねって消えていく回想に更け込んで終わりの駅改札を抜けた方角は闇討ちと過ごした懐かしい街並みへあなたの胸に初めて触れて全てが終わりの始まりでした呼吸が、心臓が
グッドバイ – それでも尚、未来に媚びる そう、本当に勝手でさ「大丈夫」いつもの合言葉缶コーヒーと煙草の火白い息と煙 断つあー、いない いない温もりも 声も癖も終いには忘れていく埃にまみれてさ耿々と消せ
也子 – それでも尚、未来に媚びる ハロー なあ、未来は今明るいか?摩耗した神経 研ぎ澄ます声ハロー 今日も僕は僕を晒すごめんな それでも歌い続けるよ夜の灯火 帷の果てアナログテレビの砂嵐遠くへ駆
軋み – それでも尚、未来に媚びる 雨は遣らず空は僕を置いて泣いた前髪が濡れていく優しい嘘だった奈落で待っている何度も寂しくなって午前四時、沈み ふらりと歩く何度も仰いだ空は散る煙雲に天照らす月邂