Hana Hope
flowers – Hana Hope
霧雨に包まれてた世界が
冷たい素顔で振り向いた
あの雲はどこまで旅するんだろう
何も持たないで
いくつの声がぶつかり合って
命の赤い飛沫を降らせた
僕らはなぜ手に入れるため
失うことを選び続けてる
花が揺れている
風が吹き荒れる
次は何を差し出せば生きられる
空高く鳥のように
飛べない僕たちは
傷を引きずって歩いた
正しさと正しさがぶつかって
あらたな翳を呼び起こした
僕の眼は真実を見たくって
灯火を掲げ
凍えるほどに虚ろな夜も
身を寄せ合えば朝は来るだろう
僕らはなぜ傷つけ合うの
いつまで…
同じ記憶 繰り返し歩くの
空の向こう側で
名も知らぬ誰かが
想いに胸を焦がしている
その色を 痛みを
僕ら知っているはずだ
標(みち)は繋がっている
花が揺れるように
風が走るように
次は何を追いかけて生きてゆく
空高く 鳥の翼のない僕たちは
大地に今、立って
歩いた 信じた