濱野裕生

ホッホ – 濱野裕生

人生って老いてからの方が 辛い事が多いね‥ホッホ・母が笑う
朝から何を食べて お昼はどこに居て‥ホッホ‥それさえ分からない
それでもいいじゃないか 生きてみせるって事は 俺達に勇気をあたえる事
この4年間の 俺をよく見てみろよ 随分・我慢強くなったさ
お前にもやりたい事が あっただろうに‥ホッホ・母が聞く
こんな思いの深い息子に 育てた覚えはないよ‥ホッホ・母が笑う
そして私はもういい お前は元の暮らしに‥ホッホ・戻れと言う
私はそろそろ向こうに行って 春の七草粥でも ホッホ・作ると言う

いつも済まないねと 母が言う 言ったさきから忘れるけど‥
俺の事ならもう・いいよ 人生棄てたよ ホッホ・今度は私が・笑う
俺の事ならもう・いいよ 人生棄てたよ ホッホ・今度は私が・笑う

時々・思う事があるよ・と母が口にする お前はまるで私の母の・生き写し
お前の背中をこうして見てると 母はお前の身体を借りて
私の傍にいるようだ・と

いつも迷惑掛けるねと 母が詫びる 俺が選んだ生き方なのに‥
俺の事ならもう・いいよ 人生棄てたよ ホッホ・今度は私が・笑う
俺の事ならもう・いいよ 人生棄てたよ ホッホ・今度は私が・笑う

連れて行っておくれよ 博多の町に‥ホッホ・母が言う
みね子サンと通った あの桜坂は今でもあるかしら‥
もう一度よく見てごらん ちょっと違うんじゃない? みね子サンは隣の人
母がアルバム広げて 指さす人は 母の見知らぬ人
少し部屋が暗い気がする 目のせいかしら‥ホッホ・母が笑う
人前で弱音を吐くのが 嫌いな母は‥ホッホ‥いつも自分を隠す
私にはお前の顔が よく見えないよ ホッホ‥母が笑う
とても不安なはずなのに 気になるはずなのに ホッホ・笑って誤魔化す

いつも済まないねと 母が言う 言ったさきから忘れるけど‥
俺の事ならもう・いいよ 人生棄てたよ ホッホ・今度は私が・笑う
俺の事ならもう・いいよ 人生棄てたよ ホッホ・今度は私が・笑う

時々・思う事があるよ・と母が口にする お前はまるで私の母の・生き写し
そんな事ってあるかしら 母はお前の身体を借りて
私と暮らしているようだ・と

いつも迷惑掛けるねと 母が詫びる 俺が選んだ生き方なのに‥
俺の事ならもう・いいよ 人生棄てたよ ホッホ・今度は私が・笑う
俺の事ならもう・いいよ 人生棄てたよ ホッホ・今度は私が・笑う

ホッホ・私が笑う‥

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