新緑の匂いがむせかえる 夏のはじまり
毎日並んで帰った道は今日もまっすぐに続く
なんだか照れくさくて
黙るのがこわくて
意味のない話をして 笑ってるだけ
微妙なキョリを綺麗に守って 二人は歩いた
この距離が好きだったし
2メートル先の君が好きだった
夕立ちの後雨がけむる 夏のつづき
やっぱり並んで帰った道はまだ平行線のまま
なんだか照れくさくて
「とくべつ」がこわくて
ほんとに聞きたい事だけ 宙ぶらりんになる
微妙なキョリを綺麗に守って 二人は歩いた
この距離が縮まってく明日から先を思い描きながら
泣きたい時に泣ける強さも
恋に恋焦がれる愚かさも
夏の始まりに掴み損ね 何も言えなかった
そして季節は去った
彼方へ…
微妙なキョリを綺麗に守って 二人は歩いた
この距離が好きだったなんて 嘘で
君のことが好きだった
その先の未来は 閉じ込められたままで
今もあの日の二人が 笑ってる
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