街が潤ってゆく
ぽっかり 心には水たまり
予報ははずれて 雨が強くなっている
テレビもつけずに 木々打つ水音をじっと聞く
「こんな天気だし今日は会えないや」
二言 三言 短く告げた
くだらない理由でも 君は怒らない
いつも通り優しく切れた電話
繋ぎとめるなんてさ すごく簡単と思ってた
アイシテイルと ささやいてみればほら
雨粒みたいに 全てがうまく流れてゆく
そんな世界一都合のいい嘘を
あと何百回 つぶやくのだろう
性懲りもなく騙されたフリをしてる あきれた人
あたし達 いつから立ち止まってしまってたんだろう
進めないんだろう
雨が止んだら 君に伝えたい事があるよ
もう明日からは この手離して歩いていこうよ
まだ見ぬ晴れ間を探しに
雨が止んだら 君にさよならを言うよ
そう明日からは その優しさに守られない日々を
一人で行くよ
街が潤ってゆく
ぽっかり 心には水たまり
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