あんべ光俊
霧の晴れ間に – あんべ光俊
朝露に濡れて 手紙が届く
名前も知らない心やさしい人
〈あなたの唄はあなた一人のものじゃない
唄はやめないで………〉
生き方を決めるのに
きっかけが必要なら
一つの言葉で思い切るも良いさ
僕の声はまだ小さいけれど
僕の足どりはたよりないけれど
坂道の向こうに青空がぬける
たどり着く日を今はただ思って
ギターに白い弦(いと)を
心には見果てぬ夢を
生きていくことがすれ違いならば
つかの間でも良いさ
微笑みあおう
朝露に濡れて 手紙が届く
名前も知らない心やさしい人
〈あなたの唄はあなた一人のものじゃない
唄はやめないで………〉
生き方を決めるのに
きっかけが必要なら
一つの言葉で思い切るも良いさ
僕の声はまだ小さいけれど
僕の足どりはたよりないけれど
坂道の向こうに青空がぬける
たどり着く日を今はただ思って
ギターに白い弦(いと)を
心には見果てぬ夢を
生きていくことがすれ違いならば
つかの間でも良いさ
微笑みあおう
一人になりたいそんなしあわせな人達でこの古ぼけた映画館はいつもいつも満員さ過ぎてしまえば全て美しいなんてみんなみんなウソっぱちさ過去をひきずり歩いてるなくした夢
遥かな波路を一人漕ぎ出して来たけど月日は風に舞い涙はいつか枯れたああ眠れぬ夜には君の面影そっと胸に抱きよせてポロンとギターつまびけば波間に月は浮びそよ風は甘く香
探したけれど 失くしたらしい駅のラッシュアワー 人ごみにもまれて君が消えてしまってから初めて気づいたよ愛していたなんて君の頬を この掌でうつなんてあきらめもつく
行方知れずになりたいと思ったことあるだろう線路に架かる橋の下北国行きの汽車が行く人間なんて淋しいな死ぬまで旅だ行きずりの町で別れが始まる雪の空 見上げれば通り過
発車のベルが鳴り響いてる心の中のプラットホームで疑問符だけの日々に流され始めてる何かのついでに生きていく前に旅の風に吹かれてみたい青い空に雲が流れる心の糸よ 切
時刻表の地図を指でなぞってゆくと心のアルバムにしまってたなつかしい駅につく最後の夏だから思い出だけが欲しかった人を傷つけてもそれを思い出にした遠野の町に白い日記
いきなり家を飛び出てきたから 靴も履けずに君は裸足で泣いてる君の手を引いて プラットホームを駆けたんだわかっちゃいないんだ 惚れている 理屈じゃないさどこかの町