矢田太朗
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11月のピクニック – 矢田太朗
最初から信じてた かけ上がるパイナツプルペテン師が言うには右 目を凝らせランドルト環ジョウロで水をやるには ジョウロに水をやらないとあの子に好きといえば サカナが空を飛んでしまうよ夏に消えた花火を探そう 11月のピクニック もういいかい まだだよガムがチョコに溶けてく小さなワニを好んだ まるで似ても似つかないよ少し凹んだ缶ジュース どれか一つ選びなさいどれかどちらかでは違う 3か4 でも違うでしょ…
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27 – 矢田太朗
僕には君が必要さ頼むからそのままでいてくれ誰にも流されることのない君は君のままでいてほしい好きでもないもの好んだり嫌いなもの鼻つまんで飲み込む理由はそんなに守るべき大事なことかい?その本音とやらは本当かい?気づけなかったブレスに気づいたあの子につられて僕も踊ったけど何が楽しいのか解らないままただただ口角を上げている一体何に怯え震えているんだもうずっと吐き気が止まらないのに吐き出せないまま吐き出さな…
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answer – 矢田太朗
君に書いた詩じゃなくたって 君に歌ってあげられるけど逆も然りってわけじゃないのさ でもそれが嘘になるわけでもない忘れないように記録する時 肘で鳴らす意図してない音例えば切り取ったそんな瞬間のことを それぞれがそれなりに解釈してる悲しい詩でも 希望の詩だと言う人がいるから 本音は言わないけどそれでも君には 知っていてほしいのさ本当の言葉の 愛してるの意味を夕方の雲と月の端を わざとほどけやすいように…
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モナリザ – 矢田太朗
どんなに離れていてもモナリザの飾られた部屋にいるみたいな僕らは無敵だよね値段のつけられないこの恋を 額縁に飾りましょう目をそらすなんてこと しゃぼん玉をポケットに隠すくらい至難のワザだよね割れやすいグラスでもかまわない 大切に注ぎましょう怪獣が手を振ってる 横で大きな大きなペンギンが空を飛んでる様にも見えるベランダから見えるはただの雲 さぁ何に見えるかな遠くで誰かが呼んでいたぼくは聞こえないふりを…
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ふゆのうた – 矢田太朗
さむくはないかい 仮にそうでも 何もできやしないのに途切れた会話 間に耐えきれず 浅はかだった夕べの通り雨のせいで 家に着いたはいいけどしばらく出れず 車の中で君を想ってた僕が話したいことは一緒に いたいと思ってるけど君はどうだい さむくはないかい君の声だけ 聞いてたい夜 そんな夜は決まって片方の耳 塞いでるのさ これでふたりきりなんでだろうか 君の隣が 心地良いのはなんだろう知らなかったよ こん…
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boundary – 矢田太朗
そうかい そうだったんだね 辛いことがあったんだねだから笑ってたんだね 溢れてしまわないように 鏡の中には 映らないからきっと気づけないまま心 誤魔化してなんとかここまできたけど 雨降りトンネルの中気がついた止まってた感情が急に動き始めた嬉しくて今すぐ君に伝えたい時を越えて逢いに行くよ 例え白鯨の群れの中だって必ず君を見つけ出してみせるよ だからそこで待ってて 街が西日に袖を通す頃今日と明日を同時…
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音楽をしよう – 矢田太朗
音楽をしよう あの頃を思い出して音楽をしよう 灯はつけないままで音楽をしよう どうにもならないのなら音楽をしよう 悲しみがいつか終わるまで音楽をしよう 誰も一人ぼっちにならないように音楽をしよう 今にも潰れちゃいそうな心に寄り添う音楽をしよう 音楽をしよう 二階にある水飲み場音楽をしよう 心配ならいらないさ音楽をしよう 大切な人のために音楽をしよう 傷つけてしまった数ほどの音楽をしよう Let…
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いつかそんな風に言えたなら – 矢田太朗
どうしてだろう 思い出すのは別に何があったわけじゃないのに 風の落書きのせいか不意に戻されたあの日君が好きだった花が同じように揺れても 君がもういないんだよなのにさ ほらまた あまりにも優しい目で笑うから全部に君が染みついちゃってる どうしてるかな ちゃんと笑ってるかな一人でしんどくなってないかないらない心配かな ハートがちぎれちゃいそうだこの痛みには慣れないな思い出すだけで 止まらなくなるあの日…
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サンカヨウ – 矢田太朗
雨に濡れたサンカヨウ それはまるで僕だね屋根の下で雨なんて当たらないのに全部見透かされてしまったのは多分君に包み込まれてしまったから 0になる前の知らせ なんてことないこと笑う君をずっと見てたいと思った叶わない願いと解ってても尚願ってしまうから悲しいね 雨は止まないな 止みそうにないな 気づいてほしい でも知らないでほしいよくないこと でも誰も悪くないことどうせこの雨だ 誰も聞いちゃいないさ君と僕…
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undefined – 矢田太朗
時にそんなつもりはなくても 言葉は心を枯らすから名前のついてない 感情をどうやって君に伝えればいいのかな そもそも伝えるべきなのか揺れるブランコまだ止めないで ガラス越しの工事現場で 君の声は届かないだからと言ってなんでも 言っていいわけじゃないくだらないことがくだってる それでも世界はまわってるじゃあもういいだろ 笑わなくていい 泣かなくてもいい 逃げ出してしまいな 投げ出してしまいな嘘ついてし…