二人で暮らした原宿のアパート 薄暗い部屋で夢だけ見ていた
隣の部屋から流れるレコード 壁に耳をあてて 二人で聞いていた あの頃
一枚の毛布くるまり 抱き合って 温め合った夜
月の明かり窓に映る12月の雪の影がまるで ミラーボールみたいで
君の脱いだセーターから闇に光る静電気がとても綺麗だったね
役者になろうと故郷を出てもう5年 映画の仕事でも いつでもエキストラ
回りの仲間がまた一人消えてゆく
この俺ひとりだけ夢を捨てきれずに生きてた
この広い大都会には 転がっているはずのチャンスを
掴みかけて掴みそこね そんな事を繰り返してばかり 泣いた事もあるけど
そんな俺をどんな時も何も言わず信じてくれた君と同じ姓を名のろう
「一緒になろう……」
二人だけで出かけようよ 俺の出てる映画を観て欲しい
君へのプレゼントさ
たったひとつ短いけど台詞(セリフ)がある役なんだよ
きっと喜んでくれるだろう
エンドマーク キャストの文字客は立って誰も見ないけれど
ほら…俺の名前さ
いつの日にか主役とって 広い部屋に君と二人だけの 夢みてたシナリオ
それまでは 名前もない エキストラ…
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