春風がそっと 僕の後ろ側を横切る
切なくも何処か 懐かしい匂いで
想い出の場所は 歳月がまた染めていく
「あの時の僕たちは…」って ふと思い出した
旅立ちの時 強がって隠してた涙も
君といつか笑い合える 変わらぬ顔で会えるよね
桜舞う頃に 交わした約束なんて
覚えてないだろう? 僕だってそうさ
だけどいつも何処かで
気のせいのようで 優しくも強く
僕の弱さをそっと 包むんだ
アスファルトが塞いでいく 景色の中 考えたんだ
立ち並ぶビル すれ違う人達の笑顔は
そこに埋まる思い出よりも 大切な物なんだよね
桜の木はもう そこには咲かないんだって
地方紙の隅の 小さな欄に 白黒の枝垂れ桜
思い出はすぐに 薄れていくけど
色の付いたままで 残すんだ
あれから僕等は 少し大人になって
咲き誇れる様に 闘っているんだ あの日の桜の様に
思い出の場所は 優しくも強く
僕の弱さをそっと 包むんだ
そして僕ら今日も前へ 進むんだ
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