尾崎リノ
mad – 尾崎リノ
見たいものは見えて
何処にも行けない
知りたい程
足りない
錆びていく時間
めくれてくカレンダー
沈み込む月には
いつかの夢と
欲張りな魂が
減るの
減るの
街に出て
思い出した痛み
こころを
蜂のように刺す
もうすぐ誰より自由な羽が生えて
“この手を離さないでいて!”
もう綺麗に飛べなくてもいい
見たいものは見えて
何処にも行けない
知りたい程
足りない
錆びていく時間
めくれてくカレンダー
沈み込む月には
いつかの夢と
欲張りな魂が
減るの
減るの
街に出て
思い出した痛み
こころを
蜂のように刺す
もうすぐ誰より自由な羽が生えて
“この手を離さないでいて!”
もう綺麗に飛べなくてもいい
喧しい夜鷹通りどこもイカれてる熱風が吹きあげる路地花火の焼ける匂いか遠くで犬がうるさく吠えている寂しいなんて思わないねもうすぐ地図から消える街僕の船はまだまだ唄
甘噛みみたいな雨はあがって新しい季節が来る方へ手を伸ばした緑を纏う街のドレス静かな眼差し襟足が藁の匂い甘噛みみたいな雨はあがって僕はちょっと背を正す新しい季節が
この街一番の高い丘へ親父のバイクに君を乗せて西陽が傾く先の先に君を攫っていく街の気配今日は何度も君の名前を呼ぶよ明日から違う苗字で生きていく君がちょっと知らない
ね 眠りの中で見るゆ 夢現な世界妖風がうねる暗い暗い暗い宵の底よく似た場所を僕は知ってるいつかきみを連れて行きたいな嫌な予感は青い灰になって消える塗り替えてゆく
甘い期待は言葉を濁してたてがみ分けいる風に牙を剥く「あなたはどうして大人になってゆく?」静かに幕が降りてふらり足取り月を手繰り寄せて君は僕のナイフ怖気ずく僕をど