尾崎リノ
幽幽 – 尾崎リノ
ね 眠りの中で見る
ゆ 夢現な世界
妖風がうねる
暗い暗い暗い宵の底
よく似た場所を僕は知ってる
いつかきみを連れて行きたいな
嫌な予感は青い灰になって消える
塗り替えてゆく
君の想像は果てのない闇?
抱き合う光?
そらさないで
囲み出す影
感じる、遠くない
鹿鳴の香り
幽幽と君が踊り出す背中
今夜のことは残らず秘密
ね 眠りの中で見る
ゆ 夢現な世界
妖風がうねる
暗い暗い暗い宵の底
よく似た場所を僕は知ってる
いつかきみを連れて行きたいな
嫌な予感は青い灰になって消える
塗り替えてゆく
君の想像は果てのない闇?
抱き合う光?
そらさないで
囲み出す影
感じる、遠くない
鹿鳴の香り
幽幽と君が踊り出す背中
今夜のことは残らず秘密
喧しい夜鷹通りどこもイカれてる熱風が吹きあげる路地花火の焼ける匂いか遠くで犬がうるさく吠えている寂しいなんて思わないねもうすぐ地図から消える街僕の船はまだまだ唄
甘噛みみたいな雨はあがって新しい季節が来る方へ手を伸ばした緑を纏う街のドレス静かな眼差し襟足が藁の匂い甘噛みみたいな雨はあがって僕はちょっと背を正す新しい季節が
この街一番の高い丘へ親父のバイクに君を乗せて西陽が傾く先の先に君を攫っていく街の気配今日は何度も君の名前を呼ぶよ明日から違う苗字で生きていく君がちょっと知らない
見たいものは見えて何処にも行けない知りたい程足りない錆びていく時間めくれてくカレンダー沈み込む月にはいつかの夢と欲張りな魂が減るの減るの街に出て思い出した痛みこ
甘い期待は言葉を濁してたてがみ分けいる風に牙を剥く「あなたはどうして大人になってゆく?」静かに幕が降りてふらり足取り月を手繰り寄せて君は僕のナイフ怖気ずく僕をど