尾崎リノ
サマタイム – 尾崎リノ
甘噛みみたいな雨はあがって
新しい季節が来る方へ
手を伸ばした
緑を纏う街のドレス
静かな眼差し
襟足が藁の匂い
甘噛みみたいな雨はあがって
僕はちょっと背を正す
新しい季節が来る方へ手を伸ばした
悲しい汽笛が裸の心を撃てば
君の手のひらから夏めいてゆく
全ては夏にあると思った
裸足で駆ける 東の空
全ては夏にあると思った
裸足に残る ペダルのあと
消えないで!
甘噛みみたいな雨はあがって
いつかの君もきっと
こんな気持ち?
甘噛みみたいな雨はあがって
新しい季節が来る方へ
手を伸ばした
緑を纏う街のドレス
静かな眼差し
襟足が藁の匂い
甘噛みみたいな雨はあがって
僕はちょっと背を正す
新しい季節が来る方へ手を伸ばした
悲しい汽笛が裸の心を撃てば
君の手のひらから夏めいてゆく
全ては夏にあると思った
裸足で駆ける 東の空
全ては夏にあると思った
裸足に残る ペダルのあと
消えないで!
甘噛みみたいな雨はあがって
いつかの君もきっと
こんな気持ち?
喧しい夜鷹通りどこもイカれてる熱風が吹きあげる路地花火の焼ける匂いか遠くで犬がうるさく吠えている寂しいなんて思わないねもうすぐ地図から消える街僕の船はまだまだ唄
この街一番の高い丘へ親父のバイクに君を乗せて西陽が傾く先の先に君を攫っていく街の気配今日は何度も君の名前を呼ぶよ明日から違う苗字で生きていく君がちょっと知らない
見たいものは見えて何処にも行けない知りたい程足りない錆びていく時間めくれてくカレンダー沈み込む月にはいつかの夢と欲張りな魂が減るの減るの街に出て思い出した痛みこ
ね 眠りの中で見るゆ 夢現な世界妖風がうねる暗い暗い暗い宵の底よく似た場所を僕は知ってるいつかきみを連れて行きたいな嫌な予感は青い灰になって消える塗り替えてゆく
甘い期待は言葉を濁してたてがみ分けいる風に牙を剥く「あなたはどうして大人になってゆく?」静かに幕が降りてふらり足取り月を手繰り寄せて君は僕のナイフ怖気ずく僕をど