シギ

思いのまま – シギ

大嫌いだった 憂鬱を責めるような太陽
面白みのない 血も涙もない人殺しのニュース
七時半になって カフェインまみれになって家を出る

そんな僕を 惜しげもなく愛する彼女
相槌上手の 憎たらしいほど輝く瞳
でも時々 君は笑いながら残酷なことを言った

泣きながら 叫びながら
本当稀に心を乱す
目がもう 心がもう 壊れそうで
触れた 月明かりの夜

帰りの朝 一人歩くコーヒーとさえない僕
思い出して 嫌なことばかり思い出すんだ
君が言うような 君が抱えるようなことが

僕にもあって 怖くて上手く歩けなくて
ため息のベッド 涙で濡れた毛布は重い
独り言のような価値のない言葉 飲み込んだ僕を

切なくて 切なくて
抱きしめてくれた
君の腕がもう 心がもう痛すぎて

突き放した僕をもう捨ててくれ
似た者同士の 悲劇的な
僕はもう 君をもう見れないよ
膨れ上がる君の瞼

泣かないで
歪んだ愛が君を癒すなら
心を離さないなら

絶望的なニュースを見て笑おうよ

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証明 – シギ

遠くの 人ごみの目障りな街灯の耳鳴りと女とロマンチックな情景繰り返し流れすぎた街中の音楽が意味を失くすロマンチックな悲劇語りきれない言葉は静止画にはめこむ誰かが

愛の輪郭 – シギ

心失くした君のことを誰よりも僕は想っている大事なことをひとつだけ教えてあげよう 君に喜びと不安 めぐる君を今すぐ連れて行きたい会いたいことは必要ってことだ君を愛

僕の太陽 – シギ

笑いながら君のことを考えていた 細い目をした君の笑顔君の閉まった胸の痛み 僕は知らない打ち明けてよ 抱きしめたいなんてことを僕は言えるはずもない 弱虫だろう明日

ハナレバナレ – シギ

連れ去ってってほしいこの世界が全部嘘だと知ったから泣かないでほしいあたしの気持ちが嘘だとしても受話器越し 震える声寂しい夜は あたしの事だけ考えていたんでしょう

白い闇 – シギ

真白な世界なら 僕等は夢見がちにはなれない征服できるだけの悪魔がいなきゃ僕等は正義きどりは出来ない君にとっての平和が僕にとっての悪だとしたらどんな答えを出したら

輝いた – シギ

体交われど 血は交われず僕等いつもひとりぼっちに涙してただけど、ふたりだから手を繋ぐこと違う体温と感じあえて孤独は消えていくんだねもう前には進めないと決めつけて

黒い雨 – シギ

涙を蒸発させながら歩く思想の失くした人間が赤信号を渡って生物に変わる日々は淡々と流れる白黒の街言葉は武器か盾に変わり母を探す子供が赤信号を渡って姿を消すんだ黒い

KYOTO – シギ

逢いに行くわ 汽車に乗って幾つもの朝を 花の咲く頃に泣き疲れて 笑ったつないだ手と手を 離せないままで季節が終わる前に あなたの空を流れる雲を深く眠る前に あな

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