たけうち信広
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懐かしの街 – たけうち信広
宮下銀座の 石だたみ鳥居をくぐれば 銀杏坂堀の桜に 包まれていつも二人で 歩いたね夢を語った あの頃に今日はつかの間 戻りたい懐かしいあの日の 思い出よ 那珂川上れば 鮎の群れ河原を歩けば 虫たちが夏の黄昏 奏でます夜のとばりが おりる頃浴衣姿で 手をつなぐきみのぬくもり よみがえる懐かしいあの日を 忘れない ひとりでたたずむ 梅林の木もれ陽浴びて 空を見る光まぶしい 輝きに瞼閉じれば 浮かびます…
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琥珀のグラス – たけうち信広
いつもの酒場(みせ)の いつもの席で飲めないお酒 飲んでますあれからずっと ひとりぼっち琥珀のグラスを 傾ける氷の向こうに 微笑むあなた思い出したら かえってきてねいつまでも いつまでも あぁ あなた 別れたあとの 心のすきまあなたのほかに 誰もない二人で暮らした この部屋は今宵もむなしく 更けて行く流れる星に 願いをのせてつれて行ってよ あなたのそばにいつまでも いつまでも あぁ あなた 氷の向…
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バラのささやき – たけうち信広
二月の雨は 冷たいけれど五月のバラを 咲かせるために降る恋に破れ 恋に泣いたなら俺に逢いに 来ればいいささやく紅いバラを バラをあげようム~見つめてごらん 話してくれるこころの傷なら 誰にもあるさ 別れるたびに キレイになってモデルのように 澄ましてツンとする夢をつかみ 夢と暮らしたら古い街を 出ればいいささやく紅いバラを バラをあげようム~触ってごらん 痛みをくれるこころの棘なら 花にもあるさ …
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ひとり流浪 – たけうち信広
はぐれ枯れ葉が しぐれに濡れて西へ東へ ひとり旅待っていてくれ 無くした夢をきっとこの手で つかむから男ごころに 明日がある 今のまんまの あなたが好きとそっとつぶやき 涙ぐむ細いうなじを 震える肩を抱いてやりたい 泣くなよとお前やさしい 白椿 酒のグラスに 夕日が沈む名もない港の 縄のれん遠い霧笛が せかせるけれど帰れないのさ このままじゃひとり流浪(さすらい) 北の果て… 人気の新着歌詞 おや…
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グラスの海 – たけうち信広
酔えば琥珀(コハク)の その酒にあきらめきれぬ 夢がある追ってはぐれて 挫折(つまず)いた消えない過去(むかし)の 傷もある 生きてきた この道程(みち)に少しも悔(く)いは ないけれど…涙がこころを かすめる夜はグラスの海に 故郷(こきょう)が見える 氷ゆらせば その向こう故里(ふるさと)行きの 船がでるたどる潮路の 彼方にはやさしく迎える 港町(まち)がある 年老いた 父と母達者でいれば いい…
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夢多き人生に… – たけうち信広
ひとつの生命(いのち)を 道連れに将来(あした)の見えない 旅にでた金(かね)などないけど 夢があり苦しい時には 友達(とも)がいた いい人に 囲まれて人生今日まで 歩いてきたよ人の情けの あたたかさ男の胸を 熱くする 思えば笑顔の 何倍も涙を流した 気がするよ励まし支える 愛があり信じて見守る 妻がいた やさしさに 包まれて希望と勇気を いくつも知った永い歳月(つきひ)の 骨やすめ今夜は呑もう …
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幸子のボトル – たけうち信広
今までほんとに ありがとうあいつはボトルに それだけ書いて夜明けのバスで 町を出た幸子という名で 不幸せ幸子のボトルが 泣いている 過去(むかし)のことなど 聞かないであいつに初めて 出会った夜はみぞれが 雪になった夜指輪のあとだけ 白かった幸子のボトルを 見上げてる やさしくしないで つらいから涙がひと粒 グラスに落ちて泣きマネだよと 嘘をつく幸せいつかは つかみなよ幸子のボトルが うなずいた …
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男のしぐれ – たけうち信広
たかが女の ひとりやふたり想い出まるごと くれてやれ誰かに抱かれりゃ すぐにも忘れ三ヶ月(みつき)も過ぎれば かくれんぼあゝ 身体(からだ)と心の まん中あたりちょっと濡らした 通り雨しぐれ しぐれ 男のしぐれ酒が 背中で 泣いている たかが別れの ひとつやふたつ振りむきゃ詫びたい 人もいた暖簾(のれん)をくぐって 今夜も酔えば未練のみの字が 通せんぼあゝ 昨日と明日の まん中あたりちょっと借りて…
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半分ずつの男と女 – たけうち信広
男と女は 秤(はかり)にかけて釣り合うぐらいが ちょうどいい半分くらいの やんちゃでいれば半分くらいの 愛嬌(あいきょ)があれば男が惚れて 女が抱かれ他(ほか)に何かが あるならばあゝ… ゆるり ゆるりと 倖せなんか口に出したら 逃げるからあゝ… ゆるり ゆるりと お前と俺と半分くらいが ちょうどいい 男と女が 酒飲むときはぬく燗ぐらいが ちょうどいい三合くらいで ほろりと酔って三合くらいで えく…
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男の酒には…。 – たけうち信広
男の酒には おふくろが詫びる涙に おふくろが生きていたなら 何歳(いくつ)だろうか指を折るたび 遠くなるあゝ こんな都会の 路地裏でたまには泣くしか ないからさ 男の酒には ふる里が今じゃ帰れぬ ふる里がそして何年 たっただろうか胸にちぎれた あの汽笛あゝ こんな都会の 隅っこで酔ってみるしか ないからさ 男の酒には あの女(ひと)が過去にはぐれた あの人が今は仕合せ 元気だろうか二度と逢えない …