たけうち信広
幸子のボトル – たけうち信広
今までほんとに ありがとう
あいつはボトルに それだけ書いて
夜明けのバスで 町を出た
幸子という名で 不幸せ
幸子のボトルが 泣いている
過去(むかし)のことなど 聞かないで
あいつに初めて 出会った夜は
みぞれが 雪になった夜
指輪のあとだけ 白かった
幸子のボトルを 見上げてる
やさしくしないで つらいから
涙がひと粒 グラスに落ちて
泣きマネだよと 嘘をつく
幸せいつかは つかみなよ
幸子のボトルが うなずいた
今までほんとに ありがとう
あいつはボトルに それだけ書いて
夜明けのバスで 町を出た
幸子という名で 不幸せ
幸子のボトルが 泣いている
過去(むかし)のことなど 聞かないで
あいつに初めて 出会った夜は
みぞれが 雪になった夜
指輪のあとだけ 白かった
幸子のボトルを 見上げてる
やさしくしないで つらいから
涙がひと粒 グラスに落ちて
泣きマネだよと 嘘をつく
幸せいつかは つかみなよ
幸子のボトルが うなずいた
酒をゆらせば 男の背中いまでもやんちゃが 見え隠れそんなおやじは おやじはどこか悪(ワル)ガキみたいで 可愛いもんさ俺も貴様(おまえ)も 貴様(おまえ)も俺も本
今が…倖せかと 自分に問えばそれは追憶の日々が きっと答える夢を…掴めたかと この掌(て)をみればほんの少し淋しさが 胸をよぎるけど人生の坂道に 流れる浮雲思い
男と女は 秤(はかり)にかけて釣り合うぐらいが ちょうどいい半分くらいの やんちゃでいれば半分くらいの 愛嬌(あいきょ)があれば男が惚れて 女が抱かれ他(ほか)
男の酒には おふくろが詫びる涙に おふくろが生きていたなら 何歳(いくつ)だろうか指を折るたび 遠くなるあゝ こんな都会の 路地裏でたまには泣くしか ないからさ
たかが女の ひとりやふたり想い出まるごと くれてやれ誰かに抱かれりゃ すぐにも忘れ三ヶ月(みつき)も過ぎれば かくれんぼあゝ 身体(からだ)と心の まん中あたり
ひとつの生命(いのち)を 道連れに将来(あした)の見えない 旅にでた金(かね)などないけど 夢があり苦しい時には 友達(とも)がいたいい人に 囲まれて人生今日ま
酔えば琥珀(コハク)の その酒にあきらめきれぬ 夢がある追ってはぐれて 挫折(つまず)いた消えない過去(むかし)の 傷もある生きてきた この道程(みち)に少しも
はぐれ枯れ葉が しぐれに濡れて西へ東へ ひとり旅待っていてくれ 無くした夢をきっとこの手で つかむから男ごころに 明日がある今のまんまの あなたが好きとそっとつ
二月の雨は 冷たいけれど五月のバラを 咲かせるために降る恋に破れ 恋に泣いたなら俺に逢いに 来ればいいささやく紅いバラを バラをあげようム~見つめてごらん 話し
いつもの酒場(みせ)の いつもの席で飲めないお酒 飲んでますあれからずっと ひとりぼっち琥珀のグラスを 傾ける氷の向こうに 微笑むあなた思い出したら かえってき
宮下銀座の 石だたみ鳥居をくぐれば 銀杏坂堀の桜に 包まれていつも二人で 歩いたね夢を語った あの頃に今日はつかの間 戻りたい懐かしいあの日の 思い出よ那珂川上