ずっと歩いてた一人
当てもないままひたすらに
描いた理想も破り捨てた
まっさらな紙に救われた
夏の瀬 跨いだ芽 乾く汗 まだ歩く
霞んだ目 映り込む 僕等散る花火
街を抜け 空を抜け 今を抜け その先へ
誰も届かないような
この夏を流すほどの
冷ますほどの叩く音を
ただ息も忘れるほどに
君と共に夢のさらに向こうまで
ずっと歌ってた一人
誰もいないと知ってた
僕が僕の客になれば良いって
そう言って笑ってた
浮かばない 報われない 終わりがない
でも歩く
枯れた声 飲み込む 出遅れた夢に
人を抜け 夜を抜け 明日を抜け その先へ
僕じゃ届かないのか
この夏を攫うことも
謳うことも出来るのだと
瞬きも忘れるほどに
君と共に澪を辿り遠くまで
誰も届かないような
この夏を笑ったんだ
歌ったんだ描いたんだ
僕等だけで今を置いて
過去も捨てて まだ遠くへ
まだ遠くへ
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