miolly

遥遠 – miolly

ずっと歩いてた一人
当てもないままひたすらに
描いた理想も破り捨てた
まっさらな紙に救われた

夏の瀬 跨いだ芽 乾く汗 まだ歩く
霞んだ目 映り込む 僕等散る花火
街を抜け 空を抜け 今を抜け その先へ
誰も届かないような

この夏を流すほどの
冷ますほどの叩く音を
ただ息も忘れるほどに
君と共に夢のさらに向こうまで

ずっと歌ってた一人
誰もいないと知ってた
僕が僕の客になれば良いって
そう言って笑ってた

浮かばない 報われない 終わりがない
でも歩く
枯れた声 飲み込む 出遅れた夢に
人を抜け 夜を抜け 明日を抜け その先へ
僕じゃ届かないのか

この夏を攫うことも
謳うことも出来るのだと
瞬きも忘れるほどに
君と共に澪を辿り遠くまで

誰も届かないような

この夏を笑ったんだ
歌ったんだ描いたんだ
僕等だけで今を置いて
過去も捨てて まだ遠くへ
まだ遠くへ

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