miolly

  • 始発と泣き声 – miolly

    またいでみた夜と朝の間響いた始発と泣き声今日はどうするサボってみる?僕がいなくても世界はまわる 泣き顔で睨んだ朝焼けの空が傷だらけの心を癒していくの少しずつちゃんと昇っていく朝日だけに見せた弱いとこただ、逃げ続けたって向き合ってみたって知らん顔の太陽が迫ってくる孤独がすべて寂しいわけじゃないんだね 塞いでみたふたつの耳流れるプレイリストの1曲目「大丈夫、ひとりじゃないよ」綺麗ごとばかりうんざりです…

  • 夏の透明猶予 – miolly

    うざいくらいの晴天に目を細めてしまう書かされた職業欄オトナとかできないよバケツに溜まった感情は涙だけじゃなくて不安、焦りと成長痛抱きしめてよ投げ出したくなったまわりの目ばっか気にしていた踏み出せないで終わってしまう執行猶予みたいじゃんか透明な未来へせーので「あぁ、つまんねーなぁ!」まだ大丈夫って思い込む夏空の下「したいことなんてない」(それ正解)「夢を持っていなさい」(それ不正解)私はずっと笑えて…

  • 五月晴れ – miolly

    日が長くなったな汗が滲んで冷めた額蒸した部屋の外でひとり中に戻る気も起きなくてけど君がいないんじゃな乾かないんだな遠くに君を見るひとりであの青をひたすら覗く君を春の終わり風の中二人でただじっと眺めた空あまりに澄んだ苦しい青だから言葉の一つもなくて杪春に君と詠めた上の空 日は午後にかける窓を強く閉めて ガラス越し氷の音が微かに響くいっそこの体ごとけど君がいないんじゃな温いままでいいかな俯く 葉の香り…

  • 遥遠 – miolly

    ずっと歩いてた一人当てもないままひたすらに描いた理想も破り捨てたまっさらな紙に救われた 夏の瀬 跨いだ芽 乾く汗 まだ歩く霞んだ目 映り込む 僕等散る花火街を抜け 空を抜け 今を抜け その先へ誰も届かないような この夏を流すほどの冷ますほどの叩く音をただ息も忘れるほどに君と共に夢のさらに向こうまで ずっと歌ってた一人誰もいないと知ってた僕が僕の客になれば良いってそう言って笑ってた 浮かばない 報わ…

  • ボイス – miolly

    いつもの改札をくぐり抜け座って待ったホーム来たみたいだ 行かなきゃ人込み 掻きわけて外に出たイヤホン抑えて意味もなくボリュームを2つあげた 思い出のコピーばっか使い捨て フィルムカメラ馬鹿みたいさ育てた時間も溶かしていく 彷徨ったまま紡ぎ続けた逃げ出した昨日も許せたなら見たくないものに疲れたら消えそうな一人分の声になる 目に見えない形ばかりを作ってそれも壊して残ったものだけを数えてる 繕ったこの思…

  • 残像 – miolly

    海辺に咲いた花が笑う何を残せたか 砕けたガラスの欠片を探すような進めずにいた触れるのがきっと恐くて 指の間をすり抜ける砂のような掴めずにいた近づくほど遠ざかっていく 止まぬ波と重ねた募る想い 君の足跡は波と消える忘れじの夢か引き際に攫う恋は刹那掬う砂のたび何を残せたか ぼうっと燃える花が影を伸ばす斜日が触れた指の先が焦げる 焦げる 揺れる髪も跳ねる足も遠く淡く儚く色褪せていく もっと伝わるような温…

  • 風鳴 – miolly

    君が部屋を飛び出した 追いかけるのを躊躇う時計の針はそのまま 漂うのは残り香だけ見慣れない場所に来た 夕焼け 丘上 影二つ黙ったまま腰を下ろす 隙間吹き荒んだ風一つ名前を呼んだって 返事はないから風に触れた そうか、僕は、さあ今だけはずっと吹き荒らせ 君の頬乾くまで雲を呼んで雨に隠そう 跡も残さずに飛ばそう今だけはもっと吹き荒らせ この空乾くまで君を探せないように 影を残さないようにしがみついた君…

  • 文学少女 – miolly

    僕のプロローグで笑う君を借りた本の隅に閉じ込めている見開き 二行目指でなぞった君が消えた逃げるように 最初からおとぎ話のような感覚で出会うまでは戻らないと言っていたループする展開や違う軸の世界線もなぜか手が出せなくて それなら題名は単純に結末は曖昧に予測不能な風景は流れていくように 僕のプロローグで笑う君に借りた本の隅じゃ狭すぎる行き先不明なまま飛び乗った二人だけのプラットフォーム冴えない顔で座る…

  • 私らしく – miolly

    馬鹿にしてきたあいつも今は大人になってるのかな馬鹿にしてた英語の教師もどこかで生きてるのかな 不必要な記憶とか今じゃないって曲もたまにそこから私を見ている 頼ってはみたが愛想尽かされてもう一回、いやもういっかこういうとこがダメなんじゃない?「私らしく!」でもそんなに強くもないわ憧れもいざ手にすると大したことないな 叶えたものはひとつもないどれも中途半端でしたまた「モチベが」って言い訳するこだわりな…

  • リライカ – miolly

    黙ってないでまだ君となら ずっと明日を待っていた黙って待っていた強がって待っていたきっと明日になれば想像よりもずっと綺麗に写るはずとずっと尖って待っていた退屈な人間を笑って待っていたもう待ってたって仕方ないねああ待ってらんないなもう待ってらんないな 渇いたらそれが合図って腐ったんならそこに置いていけくだらない期待に応えるものかと今日も僕ら最前線寂しいのか それじゃ「もっかいね」黙ってないで まだ君…

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