miolly

トレイス – miolly

わかんないや まだわかんないや
上手く描けないってほら何回目
なぞったってブレてしまうんだ
イメージできないってもう散々で
わかんないや まだわかんないや
言い訳したってさ 簡単で
けどもういっかだけはしまっていて
惰性で壁に向かっている
研ぎ澄ます それは共感覚
このトレイス繋いでゆけば
触れたいまま失った
あの日の記憶とか
歪んだ僕もそうなのか
消せるはずもないのに
なぜか笑った 先のない僕だ
それなら描いてみせるだけ

わかんない まだその人生観
うまく描けたはずの平行線
写したってバレてしまうんだ
ビジョンもない これが現実で
つまんない なんだその人生さ
憂いも不安も見えないような
わかってる
僕だってわかってんだ 怖いだけさ
瞬くほどの透明感
このトレイス繋いでいけば
滲んだ目に映っていた
空の青さとか
それっぽい僕が立っているだけだ
消えてしまう前に
笑った 後のない僕だ
それならもう少しだけ

だってそんな強くもなくてさ
羨む僕だ 俯く僕だ
どうせならずっとこの詩を人生を
描きながら

研ぎ澄ます それは共感覚
このトレイスも辞めだ
触れたいまま失った
今では未練もない
歪んだ僕はどうなんだ
ずっと消えやしない跡だ
笑った 何もない僕だ
それでも描いてみせるだけ

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