XIIX

アカシ – XIIX

例え悪魔に正論かざして向かってみても
それはあくまで正当化 さして違いはないかも
今も今も揺れているけど
僕らはどこまで行くの

天使のささやきにも似た声が聞こえた
はたまたペテン師のまやかし 一際耳に響いていた
愛に悲哀に晒されながら
誇りまみれ道の途中

消えては浮かぶ逃避行
飲み込んだ SOS
震える手を握り締めた

たった一つの小さな約束が
ほんの些細な思い出たちが
いつまで経ってもこの胸を焦がし続ける灯火になる
ただ一筋の透明な光が
目の前を照らして行く
僕に出来ることはいくつもないさ
信じ抜いた先に手にした未来を進んで行け

平気なふり命を溶かし燃やす灯
かりそめの想いを濾過して火をくべるのが照明なら
光るその目に僕は何を問えばいい

脈を打つ胸の鼓動が何よりの証
それをただ息を切らし鳴らし続けることで証明
閤に光に暴かれながら
共に走れ道の途中

孤独も眠る海の底
風も踊る空の上
遥か願うこの大地で

たった一粒のこぼれた涙も
そっと押し殺したため息も
脇目もふらぬ君には届かない方がいいだろう
ただ一筋の透明な光よ
どこまでも透き通って行け
僕に出来ることはいくつもないさ
決して見失わない心を宿して

もしこの世界が全部作られた偽物だとして
与えられた運命は絡まった勘違いだとして
それでも構わないありふれた毎日の中に
譲れない理由がある

たった一つの小さな約束が
ほんの些細な思い出たちが
いつまで経ってもこの胸を焦がし続ける灯火になる
ただ一筋の透明な光が
目の前を照らして行く
僕に出来ることはいくつもないさ
ここに今が続いていく限り
握った手を離しはしないさ
信じ抜いた先に灯したアカシを掲げて

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