XIIX

No More – XIIX

丸くなってうずくまって
過ぎ去ってくときを待つより
はみ出したりしながら今を歩きたい

見失ってまた迷って
間違ってしまったっていいさ
導き出してきた鼓動がほら時を刻むだろう

疲れた体 昨日よさらば 街を抜ければ やがて見えるだろう
ゆらりゆらりと 昇る朝日が
照らした 果てしない道

嬉しくなって下を向くのも
悲しくなって上を向くのも
何度も焼き付けてきたこと
綺麗だねって笑った君に
映った空の色だって
わかるから I’ll say no more

振り絞って砕け散って
それだってできることなら
誰かにとっての幸せを願いたい

立ち止まって息を吸って
その刹那ふいに気がついた
初めから僕は僕のまま
何一つ変わってはいなかったこと

光の彼方 手を振りながら 雨に唄えば やがて見えるだろう
きらりきらりと そのプリズムが
描いた 鮮やかな虹

伝えなきゃって空回るほど
掴めなかった秋の空模様
本当はもうわかっていたこと
響き渡った胸を打つ鼓動
日差しが今日の終わりを告げ
明日へと I’ll say no more

ありったけの価値 それすらも無し
なんてゆらり舞ってしまおう
楽しめば勝ち とは思えないし
ほらきらり散ってしまおう

嬉しくなって下を向くのも
悲しくなって上を向くのも
何度も焼き付けてきたこと
積み重なった 落ち葉舞う道
二人乾いた音を立て
歩き出す I’ll say no more

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