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スティルサマー – motorpool

風が 陽射しが 重なって
あの日へ帰る スティルサマー
セミの鳴き声と 夕刻のメロディと

甘くて きれいで それでいて
どこか頼りないまま
からっぽの朝が 来ては過ぎていく
そう 足早に

なだらかな坂をのぼる たったそれだけ
すこし息が上がった

もういちど ここへ来て
もういちど 目を閉じて
たどるように なぞるように 夢を見る

あどけない笑顔の向こう
じんわり溶けそうなほど あつい夏の日

白いカーテンが ふくらんで
名前も知らない花
窓際で揺れる 振り返るみたいに

“なにひとつ忘れない” って
きみが言ったこと 頷き返したこと
差し込んでおくよ
端のほつれかかった しおり紐

痛いくらいまぶしくて つい目を細めた
すこし時が止まった

覚えてる? ここへ来て
ただふたり 目を閉じて
ささやかな あざやかな 夢を見た

むずかしい言葉は 書き足さないで
それぞれの 胸にしまった

いつかまた ここへ来て
いつかまた 目を閉じて
たどるように なぞるように 夢を見る

あどけない笑顔の向こう
いまもずっと続いてる あつい夏の日

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