夜の国道をビュンビュンとばすトラックのヘッドライト
一瞬道路脇を照らす
置き去りにされた誰かの片方だけの黒い靴
一体誰が履いていたんだろ?
どんな街に住み どんな日々をあの靴で歩いて
どんなユメを見て どんな思いで捨てたんだろう?
あの日 ぼくの胸に置き去られた 君のいろんな素顔
黒い靴のようにただ 時間に汚されていく
人は10の幸せと 10の不幸を持って生まれて
それが順番に起こる
そこに3つのウソと3つの誠実を加えて
それが足のサイズになる
26センチの靴で運命を駆け抜けて
片方が脱げて でも君に会うため走り続けたよ
もしもぼくの胸の中 聖域があるなら
その扉開ける鍵は 君が半分持ったまま
あの黒い靴 いつかボロボロに朽ちて
ぼくの中の君の笑顔は そうさせはしない
どんなに望んでも 叶わないこと
ぼくはそれを 知りたくはなかったけど
ぼくの胸に置き去られた 君のいろんな素顔
もう片方の思い出は 君の中にあってほしい
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