HARUMA
小説 – HARUMA
突然落下した 無色透明の
巧妙な判断に踊らされている
汚れたその面で 君を追いかける
楽観に考えた結果
直感に期待をして今度は悩む
踊らされてからじゃ もう遅いと
簡単な迷路構造 単純な思考回路
答え 探し始めた
かわらない気持ちを持って今
傘さして君はあの日言った
重い思い馳せた日々捨てて
長い甘い道のりも捨てて
飾らない気持ちを起こして今
瞬きの一瞬になにがあるんだよ
答えはそこにあるじゃないか
心の鍵を壊して
見返すなと自分に言い聞かせる
時計の針が進むように
2人は歩んでる
日々を塗り潰して 浮き沈む
ゆれる記憶がただ交差する
有耶無耶に過ぎて行く
足早に去って行く
答え合わせをして
履き違えた考えのこと
出口見当たらず困惑する
巡り巡る運命の元
迫り迫りくる季節の音
閉ざされた言葉の行方を今
片っ端から君にぶつけよう
2人の存在証明を
あの日交わした約束
七夕の下で永遠を誓う
線香花火の焼け跡は
なぜか寂しすぎるから
試し だまし 交わし合いながら
路頭に迷った少年は
行き場のない喧騒の中
つじつま合わせて身を繰り出す
さながら駆け抜け行く君には
もう答えなんて見つかってるんだろ?
最後のページをめくり終えて
心の鍵を壊した
あの日の自分はもう此処にいない
風が運ぶ時間軸は
小説の日々に留めて
感覚を研ぎ澄まして
ふと考える
君を心に埋めて 一眠り
夢で再会しよう
永遠に繰り返そう
短い恋物語