荒川ケンタウロス

ハンプティダンプティ – 荒川ケンタウロス

ボロボロの服を着た さえない老紳士を
あの人は指差して嘲るように笑う
欲しいものは何もかも手に入れちゃったもんだから
何を見てもバカらしく思うのさ

ピカピカの靴を履いた僕 聖人君子だ
分かるだろ 街をゆけば誰もが道をあける
すり減らしたかかとよりも無くなったってかまわない
答えに気づいてなかったのさ

All the king’s horses and all the king’s men
状況は少しずつ複雑になって
安住の地位から足を滑らして
そのまま真っ逆さまだ

悲しい人 その手からこぼれ落ちる欲望
富と名誉と金に溺れる
本当はみんな 驕れる人の愚かさを分かっていたはずさ

悪いことは続くもので 病に伏せた時
身の回りの世話係も家来も誰も居ない
踊り狂ってしまうような孤独にやっと気がついた
答えは彼自身だったのさ

All the king’s horses and all the king’s men
単純なステップも踊れなくって
ハッピーエンドは描けなくなった
元にはもう戻せない

ハンプティダンプティ
人は危ういもので時々悩み間違えたりもするよ
ハンプティダンプティ
答えはいつもそばにあるって教えて

悲しい人 その手からこぼれ落ちる欲望
富と名誉と金に溺れる
本当はみんな 驕れる人の愚かさを分かっていたはずさ
ハンプティダンプティ
人は危ういもので時々悩み間違えたりもするよ
ハンプティダンプティ
答えはいつもそばにあるって教えていたのさ

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