星野真里

WHITE – 星野真里

あたたかい缶コーヒー コートにしまって
夜明けの駅のホームで きみが待っている
ダッフルのフードに 隠した横顔
ため息 白くこぼれて 少し怖かった

無口なきみから つないだ指先
泣いてみたかった 恋だって知ったから

ねえ どんなふうに 愛は愛になってゆくんだろう
ねえ 雪が降る 胸に ずっとずっと つのるから

ひとつのマフラーを 分け合い 歩いた
天使が持ち去った 夢さがしてた
不器用なやさしさに 照れて笑っては
世界に もうふたりしか いなければいいのに

きみの手のひらの ぬくもりにとけてゆく
涙になるから ぎゅっと抱きしめていて

ねえ いたずらに 愛は愛を傷つけてゆくけれど
ねえ 雪のような キスで 心に ふれていて

ねえ 街の灯が 遠くかすむ 強く抱きしめていて
ねえ 明日へと進む 強さを下さい

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