川本真琴

微熱 – 川本真琴

じれったい唇噛むと 大人みたいに嘘つく
なんにもふれず 数えず
街がざわめくまで星を見てるの?

裸で広い宇宙に いつも君と浮かんでる
なにも育てず 傷つく
まるでそれで1コの生き物のように

聞こえる?感じてる?五感閉じて知って
抱きしめると世界に弾(はじ)かれそう

つないでいて

37度2分の発熱
たった ぽっちの生命(いのち)さわってよ
君の鼓動にとけない微熱

別々の物語を今日も生きていくの?

生まれる時 天使が消した記憶を 見つけた
ずっと口ずさみ続ける愛の歌のような
雪を聴いている

真っ白な東京見てみたい いつか2人話したっけ
寒い夜だね キスして
君の掬(すく)うもので満たされたい

すれ違う誰よりも君を愛してる
あたしたちを変えてく他人をboom!

撃ち抜いて

こぼれ落ちる強い発熱
100万回目の太陽 昇っても
哀しい 哀しいね とけない微熱

からまったまんまでひとりぼっちだって教えるの?

新しい季節を待つ ちっちゃな翼みたい
あたしたちを待ってる運命をboom!

撃ち抜いて

こぼれ落ちる強い発熱
100万回目の太陽 昇っても
哀しい 哀しいね とけない微熱

37度2分の発熱
たった ぽっちの生命(いのち)さわってよ
君の鼓動にとけない微熱

別々の物語を今日も生きていくの?

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