川本真琴

ドーナッツのリング – 川本真琴

満天の星の夜が くりかえしてる くりかえしてる
回転の地球の音が 聞こえてくる 聞こえてくる
裸足についた砂の 一粒ずつに 一粒ずつに
ずっと知ってたような 大切な気持ち見つけた

ふたり 手にしていくもの 祝福されたい ぜんぶ

春と夏の間の 名前のない季節が終わるの
打ち寄せる波で 遊ぶ君をぼんやり見ている
あたしと君の間の 名前のない気持ちが終わるの
一瞬の打ち上げ花火 照らされてた横顔見てた

ふたり どんな形に 変わるとしても ずっと

恋人たちも 仲間たちも ささやくことも 抱きあうことも
嘘つくのも 奪いあうのも 誓ったことも
ドーナッツのリング ドーナッツのリング
きっと 今ここにいるためにつながってる

まえぶれを見落とさない そのままを見る瞳が欲しい
噂に汚されない 風を聴き分けられる耳が欲しい
決心を信じたまま まっすぐ歩いていく足が欲しい
初めて他人(ひと)の腕に 抱きしめられて泣いた

そっかこんなふうに 泣けばよかったんだ 祝福されたい ぜんぶ

生まれることも 無くなることも 覚えたことも 忘れたことも
立ち止まるのも ふり返るのも 祈ったことも
ドーナッツのリング ドーナッツのリング
きっと 今ここにいるためにつながってる

恋人たちも 仲間たちも ささやくことも 抱きあうことも
嘘つくのも 奪いあうのも 誓ったことも
生まれることも 無くなることも 覚えたことも 忘れたことも
立ち止まるのも ふり返るのも 祈ったことも
ドーナッツのリング ドーナッツのリング
きっと 今ここにいるためにつながってる
きっと 今ここにいるためにつながってる

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