夜ハ短シ

そして強く抱きしめて – 夜ハ短シ

あなたが秘密の言葉を言ったその日
まるで蠢くように夜はうたった
あなたは何か悟りを得たように
穏やかな顔

強い風が吹き 空は輝いていた
まるで何かを知っているように 輝いていた
窓辺の椅子に座って祈るよりも
手を握りしめた

さよなら
でも手は振らないよ
愛する人よ また逢う日まで

新しき春よ 群青の夏よ
切なき秋よ ぬくもりの冬よ
形をなくすことは 形造ることと同じ
流れてゆく川と何も変わらない

悲しみに打ち砕かれそうなとき
喜びに満ち足りたとき
遠くから私をみていて
そして時々 この心に宿って

さよなら
でも手は振らないよ
愛する人よ また逢う日まで

さよなら
でも手は振らないよ
愛する人よ また逢う日まで

そして強く抱きしめて

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