Kalafina

花束 – Kalafina

硝子の花束を抱えきれず
僕らは立ち竦む
何か一つここに
捨てて行こう
君はそっと呟く

憧れの樹の
梢に残る結び目を
解きたい

手の中にある歌も
春のいのちの冷たさも
静かな砂の上で
君が夢に灯した
遠いあかりも

全てが消えて行くことが
ふいに微睡むように
優しい

獣の声を上げ
呼び合っては
ひとりきりで笑う
僕らの寂しさに
どんな花を
誰が泣いてくれるの

懐かしい朝
透明な場所で生まれたと
信じたい

立ち枯れてく心を
春の涙に手向けよう
虚ろなままの胸は
空の全ての色を
見つけられるよ

昨日の花束を踏みしだいて
僕らが行く
荒野で

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