水性ペンの走り書きのような毎日は過ぎ去って
肩から 7cm 下までの日焼けを僕らずっと覚えてる
思い出ばかりに縋って生きられるくらいの
綺麗な昔話ばかりじゃないし
忘れたいことばかり増えても
それでも何故か朝日は眩しい
どうしてだろう m7 のように
この部屋が僕の鳴らす m7 に埋まる頃
君はきっと誰かと夢の中
月のメロディが空に溶けていく
きっとまたどこかにある
天国よりもマシな場所で
僕らふたりきっとまた出会うよ
どこかでまた出会うよ
いつか生まれ変わって
あの夕焼けになりたい
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灰皿には安いタバコの吸殻が積もっていてしょぼいビールと缶チューハイと諦めきれない夢と君をさらおうと手を繋いだあの神崎川、今も覚えてる「星がみえるよ」「星がみえる
軋む青いフェンスの錆をかすめて沈む太陽の角度が東空の隅に刺さる頃に君とさようなら遠ざかる街並みの中に薄くかかったソーダ色の歌が第二宇宙速度で光る頃に君とさような
学生街には何もなかったよただ無難な色したパーカー吐き捨てられた夜中の達観部室棟には馴染めず云々概論 b の頃にはもう死ねない自分と向き合うばかり夜中は眠れず起き
こんなとき君に綺麗な言葉ひとつかけてやれたなら僕らはとっくにこんな夜はもう卒業してさ僕ら君が話すとき空が泣いてるようにきらきら輝いてたのは君も泣いてたからでしょ
君がくれたのはあの夕焼け他に何もないよあの夕焼け君がくれたのはあの朝焼け他に何もないよあの朝焼け時間がないから いこう
忘れられないよ君の声もガソリンみたいな色した夕焼けもふたりで聴いた Hi-STANDARD も昨日よりもっと美しい今日もふたり寄り添ったあの京都線も彼方で響いた
蓋の上でふたり温めたあの液体スープの暖かさこんな気持ち初めてじゃないけど君のことは好きだよ手を繋ぎ歩く足音まるで雪みたいロマンスの神様はこの人だなんて言ってない
不正乱視君が泣いた夜のこと自販機の灯りみたいに全部教えて県道n号 君も泣いてよ誓ってもいいよこれは悲しいことじゃない癖になりつつある胃薬を今日も5、6錠飲んで環
Please,gaze a blue,月明かりに澄んだ街君がいない夜は青い形Please,gaze a blue,ファズギターに沈む星遠く流れていく夜空の軌道“
海が見えるまではこのまま真っ直ぐ先は長そう タールの軽いタバコにしよう涙は半音下がってあの曲に似てるタイトルはそう、確か、天王寺減衰曲線どこかで君の声がした 夜
車検切れるまであと半年まだ止まれないライトバン毎日ビタミン剤数錠飲むだけじゃ暮らしのrhyme歌えないぜそんなの歌わなくていいと知ってても、それでも君とさよなら
夏が終わってしまう音が風に濡れながら僕を包んで君のスカートの裾を揺らした秋の気配に照らされて誰かが鳴らすピアノが黄金色した校舎に響いて宇宙になぜか僕らふたりだけ
まるで僕ら奇跡だわかりあう為に買った缶ビール飲み干してブリーチしたみたいな雲水道を伝う水の透明さ忘れない夏の大三角、にじんでる汗海までの道を歩いてく君よ、統計学
何があったって構わない 君と生きていくよたとえ奇跡なんか一つも起こらなくても縺れ込む歩幅 アルペジオ 準急で神戸までたとえ時代が遠ざかっていっても夜は天使みたい
帰り道タクシーの窓ガラス雨に滲んで流れる信号の青色そのひとつひとつにこっそり名前をつけたひとつにはいつだか京都は二条駅のライブハウスでアコースティックギター1本
最初からグラッと来てた夜中に来る震度4くらいの地震みたいだったの暮れる跨線橋、君を見てたもうどうなっちゃうかわかんないくらいどうして、何もかもいらないよ、涙が零
Diary No.23最近は都心に雨が少ないまるで星の中を歩いてるみたい住む場所は騒がしい方がいい疲れたら愛し合わなくてもいいように首都直下型 New Norm
聖天通り君とふたり国際線の飛行機雲がビルの隙間へ落ちる高架下に星は隠れた生乾きのシャツが風に揺れて過ぎ去りし日々が美しいのは進むべきだったあの未来に似ているから