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君の秘密になりたい – PK shampoo

夏が終わってしまう音が
風に濡れながら僕を包んで
君のスカートの裾を揺らした
秋の気配に照らされて
誰かが鳴らすピアノが
黄金色した校舎に響いて
宇宙になぜか僕らふたりだけのような
そんな気がした
僕ら暮らしている街はコンビニの
レジ袋みたいなうるささで
ガソリンみたいな色した夕焼けが
うるさい街をドボドボと染めた
ふたり並んで歩く午後の路地裏に
赤黒く沈んでいく僕ら
君は少し遠い目をしてうつむいた
日焼け止めクリームの匂いさせて
君の秘密になりたい
暮れなずむ街に君は
心臓の奥が痛いほど
きらきら光ってる
君の後ろ姿が苦しい
息もしたくないほど
空を見たら西へ沈んでく夏の終わりが
やけにまぶしい
黄昏の影は姿潜めて
アイスのような星たちが冷やした
アスファルト舗装の道路に顔向け
涙が溢れるように歩こうか
世界が終わってしまうような夜を超えて
もう一度明日夜が来たとしても
僕はいつもあなたのこと思うとき
淡く形のない溜息になる
君の秘密になりたい
世界中でただひとり
僕の秘密になった人
きらきらと光る人
何か変わりそうなまま
眠れなくなった夜には
嘘っぽい寝息たてたりして
明日の朝を待つよ
空平線に向かい走っていく
秋の風は手紙のようなアルペジオを運ぶ

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