灰野敬二, 蓮沼執太
空 – 灰野敬二, 蓮沼執太
上空から ばら撒かれる
バラバラになった私は 光の塵となる
降り注ぐ 大地へと
風向きが変わる 鮮やかな香り
1月27日 私の中に 雨が降る
目の前の霧を掻き分けて
上昇気流 抗う
見下ろせば 無数の気持ち
強い力で環る
上空から ばら撒かれる
バラバラになった私は 光の塵となる
降り注ぐ 大地へと
風向きが変わる 鮮やかな香り
1月27日 私の中に 雨が降る
目の前の霧を掻き分けて
上昇気流 抗う
見下ろせば 無数の気持ち
強い力で環る
開けっぱなしの窓 そよ風が紛れこむためらう 深呼吸 循環された空気 この流れに溺れる接触生まれず 無音のエコーこの時は永遠だと思っていたそのうち僕も君のもとに戻
心の距離をはかり触れずに繋がりたくて いま窓から風が入り澄んだ空気 君があらわれそれぞれの場所から音が届き 交わり 築く目に見えぬ 動きが知らず知らずに 広がる
溢れ出る微笑みの雫たちがおりてくる
それぞれの 体温が重なって 挨拶をするあなたと関わって 響いてく 鼓動たち身体中 流れる 確かな記憶 時々光と闇いったりきたりとリフレインするふぞろいに つなが
その指先弦が弾かれて無数のノイズ集まって顔を覗かす意味が付与された コード減衰しながら世界に溶けていく
十から一へ指を折りながら数を忘れてく自然をとりもどす
靄かかる スモークのように 淡くいつか消える と思いながら引き寄せられて ここに立ち逆さまの景色 眺めている反対側 パラダイム 崩れる
宛先が書いていない 便りが届くその丁寧な文字 いたずらではない力を合わせたい 立ち上がりたい許されない 空虚 サイレンが響くピーポー と、叫ぶ 点滅する赤い光ピ