大知正紘
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星詩 – 大知正紘
苦しいくらいに君を思うから うまく笑えない 改札を抜けて三丁目を目指す何度か行ったことのある あの公園まで 冷たい風に声奪われないように首に巻き付けた 暖かい記憶 どうしようもなく会いたくて ここまで来たけど張り裂けそうなこの距離と現実を知る あの星空を二人で見てた もう戻れない日々を苦しいくらいに思い出すから うまく笑えない この場所に残った 二人の約束を思い出すのはもう僕しかいない 積み木みた…
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さくら – 大知正紘
会いたいときに会える そんな二人じゃないから触れた喜びと痛みを抱いて一人眠る夢で逢えただなんて ただ虚しくなるだけ今すぐに 今すぐに君の傍まで 桜舞う日は必ずここに帰るからと約束して見送った背に 手をのばせないままで 不安と君は言うけど 僕だって同じだ会えない二人の距離が すべて引き裂きそうで Ah….. 桜舞う今日の空のどこかに君は居てそれだけで嬉しくて それだけじゃ悲しい 桜舞う日…
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君待つ今日 – 大知正紘
行き交う人の心の声 聞こえてきそうな気がして 見えない手で耳を塞ぐ 12月の風は冷たくて ヘッドフォンを押し当てたら大好きだったあの歌が流れてた 君は今 何をしてるだろう 交差点でたちどまる二人で並んで歌ったフレーズを 口ずさむだけでこんなに ただ君だけ ただ君だけ 忘れられずに振り返る日々です君が居ないとさ 明日が怖いから 未だに僕は歩き出せずにいるんだよ 信じられるもの多くないから 君が眩しく…
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バルーン – 大知正紘
割と人当たり良く見られては 本当の自分だけ話せないで期待の枝にひっかかって 服までズタボロにされている未来はどっか上の空 日は沈んだり昇ったり まわり続けてく 僕らが選んだ道の先 例え何が待っていたって膨らんだこの気持ち とばせとばせとばせ星の降る夜にはじけたら 中に詰めた自分撒き散らせ見知らぬ誰かに届く日まで とばせとばせとばせ 結局代わりの居る僕だって 思い知らされる度怖くなる似たような色が集…
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藍の唄 – 大知正紘
心の奥深くにある 落書きに君の名前を探したもうそこに居るはずないのに 面影ばかり浮かんで消える 明日はどんな色になる 傷付け合った僕らは明日を望んでばかりだ わからずやの愛に隠れてく 忘れてく事ばかりで 君のその手を離せないよ愛の詩はいつのまに 悲しい声(うた)に変わったの からっぽの入れ物に 詰め込んだ願い事いつの間にか冷めていた 底のほうに溜まる言葉 甘い夢に溶けていた 傷付け合ったあの日々の…
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ハリツケの街の季節 – 大知正紘
迷い人の行く先々 誰も知らないように数十秒後には君はもう 居ないのかも知れない そのほんの数十秒後 僕は泣いていてその隣には誰かがもう 居るのかも知れない ねぇ そんな事考えてしまうけど大切なことはいつだって一つだけ 一つだけ 時間が経たないままの街も 僕が望むままの君もここには何一つないけど 君はまだここにいるから 春夏秋冬時は過ぎて 同じ場所で迷う僕も数年後には僕すらもう 居ないのかも知れない…
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Hello – 大知正紘
ハローハロー点いたり消える街灯が 自分と重なるそんな日々です飛べども火に入る夏虫を嫌い 名乗りも挙げられずにいる 責任逃れの螺旋階段を 気付かず昇って来たみたいです飛び降りることも出来ずに今更 帰り道が分からないんだ 右手左手上手に使い分け 掴み損ねた明日をもう一度 ハローハロー震える足を踏み出して 瞬く夜空も羽に変えて君が住む街へ飛んで行けたなら 捨て去った自分へのハロー 右と左を交互に睨んで …
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ビー玉 – 大知正紘
人通りの少ない明け方の道を噛み締めながら 誰かが去っていく足音間違ったかの様に動き出す時間を 朝の匂いがそっと包んでく 君と出会ったあの日も こんな肌寒い季節だったな小さなことを思い出して また目を閉じたなら 散らばって浮かぶ君の記憶に 触れてみたくて伸ばしたこの手がすり抜けて掴む寂しさなんてもういらないからどうか僕を連れ戻して 乗り込んだ電車の窓の外の世界眺めてるだけなのに 胸締め付ける声 この…
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欠けた嘘 – 大知正紘
もっと一緒に居たいけど さよならの時間が来たんだ袖を引っ張ってなんかいないで僕には出来ない仕事があるだろう 君が描いてた絵画の中の 鳥や月と欠けた太陽よくわかってるだろう誰よりも変わらないものは無いってこと 離れたくないよ 繋がってたいよ 寂しいのは同じさ変わりたくないよ でももう遅いよ 僕は旅立つよ嘘で固めた明日の向こう 君が聞かせてくれた昔話 僕が描いた飛べない梟今じゃもう全てが変わってしまっ…
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Dont Worry – 大知正紘
置いてけぼりにされてる 自然に焦り始めてる こんな僕じゃダメだ分かっているつもりでも上手くいかない事ばかりbad day 言い聞かせてる なんてことだ 描いていた世界じゃなかったうつむく日もあるけれど負けんなよ 目の前に広がる未来は どんな風にだって変えれるんだ君も僕も今から好きなように歩けるよ初めから諦めてたんじゃ いつかの自分に嫌われるよ?通りすぎる風の色も変わり始める don’t…