大知正紘

ハリツケの街の季節 – 大知正紘

迷い人の行く先々 誰も知らないように
数十秒後には君はもう 居ないのかも知れない

そのほんの数十秒後 僕は泣いていて
その隣には誰かがもう 居るのかも知れない

ねぇ そんな事考えてしまうけど
大切なことはいつだって一つだけ 一つだけ

時間が経たないままの街も 僕が望むままの君も
ここには何一つないけど 君はまだここにいるから

春夏秋冬時は過ぎて 同じ場所で迷う僕も
数年後には僕すらもう 居ないのかも知れない

何を願えば君を無くさないでいられる?
そんな事ずっと考えてる
ねぇ どうやら僕も迷い人

時間が経たないままの街も 僕が望むままの君も
ここには何一つないけど 僕らはまだここにいるから

急ぎ足で過ぎる季節に追い越されてしまう前に
君の手握って走るよ向こうへ ひとつだけ手に持って

時間が経たないままの街も 僕が望むままの君も
ここには何一つないけど この気持ちがここにあるから

変わらないままの場所も 変わらないままの人も
ここには誰一人いないけど 僕らは今ここにいるんだ

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手 – 大知正紘

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