心という川の上澄みはきれい
悪魔が泳ぐと途端に泥が舞う
底に沈んだ欲が舞い上がり
澄み切った川は茶色く汚されていく
君はその茶色をなくすことだけに
努力を重ねる必要はないよ
上澄みだけじゃ誰も愛せない
君の「欲しい」って気持ちで
世界はマワル
流れ行く日々の中で君がそんなに
不幸だって?不公平だって?
引き連れたその過去にはもう用がない
誰のものでもない、「明日」は…
今日と昨日の境界線はどこ?
立ち止まっていても知らずに越えている
前に進む度邪魔なものが多すぎて
失いたくないものが増えすぎて
不安になるばかりの
流れ行くこの浮世に君が目にした
「優しさ」、もしくは「裏切り」は
美しくも気まぐれな秋の空になぞらえた
人に携わるただの習性さ
浮き沈みすることもない背泳ぎの人生
君が欲しいのはそれじゃない
君の気持ちならもうほら、伝わったよ
誰かの生き方さえ変えてしまったよ
一つ付け加えるなら、これはつまり
へこたれた過去の、そうあの頃の自分に贈る歌
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