チリヌルヲワカ

  • はなむけ – チリヌルヲワカ

    岸に辿り着いてふいによぎったこと「もうあの温度は還らない」 君の期待を仇にするほど冷めた大人になったようだ 赤と青に走る脈のように繋がれていたひとつに向かっていくつもりだった左胸の奥に繋がる灯火があればすれ違いざまに見る不安などない ブレーキの効かない道は続いていく宵闇、交錯するわだち 行方知れずのあの胸の音待てど暮らせどもう戻らない 赤と青の狭間に黄色の点滅が彷徨うひとつになれば繋がると思ってい…

  • 紫紺ノイズ – チリヌルヲワカ

    「謝る」というよくある行為は、リセットするだけの容易い口実?私の方から言わせれば、俗物と呼ぶにふさわしい あまねく染み渡る限界という名のノイズ色づく楓、その手の未熟さに枯れてあたしを喜ばして きれた頭はお次にどういった思考を働かすつもりでいるの?私の方はと言えば「許す」というありふれた行為に終わりを告げる すべからくひれ伏し自滅していくポーズあからさまに心まで沈む、まるで夕陽の色褪せ 私は手を汚さ…

  • なずき – チリヌルヲワカ

    なんで人と火と日はいつか消えてしまうか解かる?ずっと手と手をつないで離さないと誓っても 人類に勝る力持った自然が欲しがるからだよ しってた? なんで出来事はいつも願いとは反するか解かる?どんな前書きがあろうと一寸先は真っ白だよ 自然には劣る力持ったあたしは「今」を見るしかない そうでしょう? いくつの通行人に罵られ、罵声を浴び倒れそうになっても しおれそうになってもあたしを消せるだろうかいいえ、も…

  • コノハギス – チリヌルヲワカ

    続くのはきっと理由があるんでしょ?あたしが止まれば何か変わってしまうきみどり色の葉っぱ浮かんだ池に落とした涙は水面の色さえ変えないけど 息をころし地を這う日々はもうやめ霧雨同様不確かな力を振り絞った 向日葵の黄金に憧れた体は命の紐をほどいた 息を吸い込む時きょうを始めて息を吐き出すときにきょうを終わらせる痛くもない痒くもない少し曇った日ひた廻る歯車は老朽化してくのみ 皆と同じなら安らいでいた青き日…

  • ヨスガ – チリヌルヲワカ

    あたしの体はいとも簡単に目に映らない物さえ頼ってしまう「昨日をやり直すクスリをくれないか」飽きずにまた働く旭にねだる 血も繋がらないあたしをどうして愛せるの?見えない膜をはってるあたしに対してあなたは 例えば全ての神経を操るやわらかなその器具をはずしてもまだあたしを求めるのかな あたしの体はいとも簡単に連なる音をなぞり歌うことができる「闘志を呼び覚ますクスリをくれないか」選択ばかりの世は幸か不幸か…

  • ノイロニテイル – チリヌルヲワカ

    タマシイを飲まれていくのが分かるこのカラダは貴方のために誂えたようなカタマリソラでも思い出せるでしょ?頭のナカよリ精密で心臓より素直でタンジュン 「ネエ、昨日は何度思い出してくれた?」答えもなくまた去るアナタはウツロな仕草で飛び立つジカンという音のない雑踏へ都会の朝ヨリ空虚で水面よりまっすぐでドンヨク 細胞がマネく貴方はあたしの五カンを魅了しカザらない月より紳士で草木よリココロが見えない雲間に貴方…

  • 灰と朗 – チリヌルヲワカ

    この爪で揺らされた水の動きで果てしない力を持った自分を知りました。 不甲斐ないこの心がすぐに不安の雨を呼んでくる… 温かい陽の光を浴びていると確実に燃やされるこの存在を知り何より大きなこの星があたしを受け入れてくれたことはゆるぎない。 野放しのこの心がすぐに憂鬱の種を拾ってくる。ああいっそこのまま逃がして、心行くままお別れしようか… 人気の新着歌詞 追伸 – チリヌルヲワカ 心という川…

  • 蜻蛉 – チリヌルヲワカ

    馬鹿な私をはじめ、この島に生まれ住む人は生かされてるとも知らず、すぐ「独り」と言いたがる。水を求めるように誰かの蜜を、枯れない海のように、途絶えない日をくれよ… 生き急ぐ私は、「空」のようなスピードの時代を擦り減らすその手を止めたいだけ。イカレタ話だと笑うでしょう? それでもみずから朝を積む。 神の思いを軸に働くのがそう、「人」ならば、捨て駒になるまいともがく私は今――短く役立たずなこの触覚で、何…

  • シガー – チリヌルヲワカ

    くゆらす煙り立ちのぼる、肌をさすような朝ああ木枯らし、ため息さえ連れてくる時雨いずれはこの指も、その肌に辿りつけるのか?ああユメかマコトか、瞼に画かれた道窓辺に置かれた花は燃えたぎるその息吹をああ誰に奉げようか? 君にも同じ事を問う君は今何を感じています? 願わくは…育て、奮い立て、僅か君の中のあたし しじまも、咽喉を通らぬ食事も日常となりああ繰り返し、鼓動を掴みにやって来る君旋律の狂った季節を知…

  • 苔の生したこんな代は – チリヌルヲワカ

    人という名の生き物に人気の高いこの星は今となりゃ宇宙のあくた独り歩くこの身だって同じくらい哀れだと真っ白な歯ならびの満月に笑われた気がした帰り道 私から奪っていらない感情をどれくらいのもの引き換えにでもいいからどうせまた同じ事繰り返すだけならこの体一つあれば事は足りるんだから ああこの檻は二度と出られぬ気がしてしょうがない水槽の魚も社会にもまれては四六時中四苦八苦 私からふさいでいらない逃げ道を溢…

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