人という名の生き物に人気の高いこの星は
今となりゃ宇宙のあくた
独り歩くこの身だって同じくらい哀れだと
真っ白な歯ならびの満月に笑われた気がした帰り道
私から奪っていらない感情を
どれくらいのもの引き換えにでもいいから
どうせまた同じ事繰り返すだけなら
この体一つあれば事は足りるんだから
ああこの檻は二度と出られぬ気がしてしょうがない
水槽の魚も社会にもまれては四六時中四苦八苦
私からふさいでいらない逃げ道を
溢れ出るふとどきな感情が隙間を作る
本当に歩みたい道が見つからなくって
手を出しちゃいけないものに目を落としてる
「私から奪っていらない感情を」
こんな思考がむしろ逃げ道と解かってても
答えは曖昧で真実はあやふやで
取り繕う事だけやたら上達していく
貴方から奪った心が離れたって
仕方がない程に今の私は壊れてる
だってまたサイコロが同じ目しか出さないの
狂った世界でさえ日々前に進んでいくのにね
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追伸 – チリヌルヲワカ 心という川の上澄みはきれい悪魔が泳ぐと途端に泥が舞う底に沈んだ欲が舞い上がり澄み切った川は茶色く汚されていく君はその茶色をなくすことだけに努力を重ねる必要はない
ホワイトホール – チリヌルヲワカ キミがくれたからボクが今日からあげるよこれ以上寒い日が来ない様にと空見上げてアカルイヒカリをまぶしい通り雨天と地を繋ぐ柱こんな風にボクらは時々繋がってんの?ああ
天邪鬼 – チリヌルヲワカ さあここには楽という文字しかありません昨日までの苦行はまるで嘘のようだそれにしても今は思い出すというやり方が解らず困ってるんだここへ来るまでは竜神になってこの海
姫事 – チリヌルヲワカ あなたの指令に従って、あなたの望みを叶えてきたあなたの思想を迷いもせず、この世界に解き放ってきたその十本の指とたった一つの口あなたのトキメキの火種、尽きる時まで
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答案用紙 – チリヌルヲワカ こんなにもつまらない話をどうしてそんなに真剣に聞いてくれるの?・春は( 曙 )・二人は( )似たもの同士きっと同じ答えを選ぶ惹かれてる気持ちはきっと本物気付
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カスガイ – チリヌルヲワカ キミならボクの命さえも奪えるだろうボクの光をさえぎるのは簡単さああ秋の花が放つ香りは恒にふと頭にキミを映しだすような麻薬差し込む木漏れ日がボクを刺しても少しも痛
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シガー – チリヌルヲワカ くゆらす煙り立ちのぼる、肌をさすような朝ああ木枯らし、ため息さえ連れてくる時雨いずれはこの指も、その肌に辿りつけるのか?ああユメかマコトか、瞼に画かれた道窓辺に
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紫紺ノイズ – チリヌルヲワカ 「謝る」というよくある行為は、リセットするだけの容易い口実?私の方から言わせれば、俗物と呼ぶにふさわしいあまねく染み渡る限界という名のノイズ色づく楓、その手の未
はなむけ – チリヌルヲワカ 岸に辿り着いてふいによぎったこと「もうあの温度は還らない」君の期待を仇にするほど冷めた大人になったようだ赤と青に走る脈のように繋がれていたひとつに向かっていくつ