満天の水色に
ぽつりと浮かんでいる
真っ白な三日月にふと気付いた
どうか遠く離れた
あなたが暮らす街の空も
晴れ渡っていますように
旅立つあなたへの餞は
小さな願いを包んで
お守りになるように
あなたの旅路が
ありふれたものであろうと
穏やかであればいい
帰り道を忘れてしまっても
新たな世界へ
飛び出したあなたの笑顔
無垢な子どものまま
寂しくないと嘯く
あなたへ幸運を祈って
本当に大切なものほど水性で
日常に滲んでいく 花に嵐
どうか遠く離れた
あなたが暮らす街の空も
晴れ渡っていますように
強がりで隠した
傷跡が消えた後も
夜な夜な 痛みに魘され
ひとり泣いていた
寂しくないと嘯くあなたへ
幸運を祈って
満天の水色に
ぽつりと浮かんでいる
真っ白な三日月を眺めていた
あなたが望んだ未来に
辿り着けなくても
健やかであればいい
回り道であなたを待つ人
花束のような
あなたと過ごした思い出
あなたがくれたから
寂しくないと嘯くあなたへ
幸運を祈って
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