みんなキラキラして 嘘に見えて不安だから
7月の高すぎる青い空は嫌いなんだ
雨の後に濡れた細い道で
忘れられた薄い透明なビニール傘
僕みたいに風で飛んだ
ずっと繰り返す 脆弱なうたごえの
蝉の声で狂いそうだ
(うるさくてたまらない!)
まひるに出る 細く長い三日月の切っ先が
針のように静かにそっと僕に刺さってた
胸が痛くなりだして 息が出来なくなるから
酸素が足らない僕は 泣きながら喘いで
胸が痛くなりだして 息が出来なくなるから
酸素が足らない僕は 泣きながら喘ぎ続けていた
水槽で泳ぐ金魚
(さっきからあおむけで ういてみたり、しずんだりして、
まるでぼくのまね?)
まひるに出る 細く長い三日月の切っ先が
針のように静かにそっと僕に刺さってた
胸が痛くなりだして 息ができなくなるから
酸素が足らない僕は 泣きながら喘いで
むねがいたくなりだして
いきができなくなるから
さんそがたらないぼくは
なきながらあえいで
そしてめをとじた
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