Hainuwell

grain – Hainuwell

もう幼い頃に会えたあの子はいない
彷徨う夢
真っ白なこの画用紙に描いた地球
大きな将来
ほら
日々を重ね知ってしまう変化に
もうら
耐えることができなかった大人へ
ああ夜 思い出す
淡い狭い温もり
生まれたままでいさせて
名もない姿
湧き上がる命の泉
お願い お願い 天使のせがむ唇
此処は記憶の欠片もない
七つのキスで目覚めさせられて
ただ君のその手に触れる
無邪気に遊ぶ君はいつか拾ったそのビー玉を
小さな手で転がし綺麗だねと見透かす
星のように丸い目に曇りはなく
反射して海の底まで澄み届いていた
操作
眠るたびに泡となって消えゆく
交差
宝石は今となればガラクタ
あれ また迷い出す
濃い広い冷たさ
ひび割れた偽りの身体
守るための正義はどこに向けよう
誰のために生きているのか不安で
瓦礫の山に咲く花と
光り輝く太陽の恵
僕はただ空の青に滅入る
青に

まだ期待している
もう気づいているでしょう

宿り宿れ
落とされて連れ戻されて
止めて針を
突き刺して胸の奥に
愛の世界に見知らぬ住人
灰と化したサナギの群れに混じって
そんな そんな
追いてかないで
名もない姿
湧き上がる命の泉
お願い お願い 天使のせがむ唇
此処は記憶の欠片もない
七つのキスで目覚めさせら

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