Hainuwell

  • ゼロになる。 – Hainuwell

    サニア あの街の鐘が鳴る時 飛び立とう悲しくないなんて嘘だよ星を撫でては失うリアリズム 僅かでもいい 振りかざす虚ろう切り札 いつまで吹かない風を待つのだろう 誰も真似しない 抗いは老いてまだまだ毒のない 穏やかな激しさ 機動に乗れない 日陰の長旅 そっと目を閉じた 異国の移民船団 恵みは無い ただの目まいここは一体どこだ!君は サニア あの空は破れかけている 恋焦がれ瞳の奥にある銀河きっと 観測…

  • GEAR – Hainuwell

    光の 硝子 その決死に揺らぐ灯火右へ 左へ うつろう変わり身よ隙間に 灰と化す そこ一瞬に鋭い音影は 帰りな カラクリはお終い かすかな声 森閑として わずかな綻び時を待て 時を待て 最果ての狂い咲きさ ガーディアン ガーディアン 先へ生の流れに身を任せ そのギアを回せ駆け出し喰らうのさ 限りなく続く孤独な背中に朝が来る やがて朝が来る 照らす 5の字 そのペンタクルは切り捨てて歯形 付けて おぼ…

  • exudate 200X – Hainuwell

    アルテミスの矢で頬をくすぐる真夜中明日に沈む色素の大陸は春が来ない想像してみて拠り所を心の中のオリジナルをキャットファイト僕のベッドは甘い香りお嬢様たちの純血に染まる仕方ない湿った土に寝転んだ隙間から光が差してきた誰が覗いた アルテミスの弓を舌でなぞる真夜中昨日に昇る割れた大陸は冬が停まる論争してみて拠り所に火の中のオリジナルをキャットファイト僕のベッドは甘い香りお嬢様たちの純血に染まる仕方ない湿…

  • DEAR FRIENDS – Hainuwell

    きょうもはれたね いっしょにあそぼう どこへいこうかおひさまはほら さんさんとてる はじまるあっというまにすぎちゃうね たのしいじかんそんなきせきをたいせつにしよう これからもだいすきだよっていえるともだちがいるんだもしもせかいがおわったとしてもねまださめないで ゆめをずっとみていたいよそのきみのてが あわになってきえてしまうとなりにいるからいつもとかわらないあたりまえのひびが つづいてほしいとね…

  • 紅海 – Hainuwell

    小公女と沈黙その笑いにブービートラップを仕込んでおけ錆びた羽を持て余す呼んだら無邪気なリリス焦点が定まらないエデンからの逃亡その先で教わったのは幼く化ける日々トゥ トゥワ トゥワ… 100人の悪魔の子らは前頭葉に潜んだとさ垂れ下がる柔らかい天使と今だってもがいているトゥ トゥワ トゥワ…焦点が定まらない蛇の目塵となり循環してあの子もこの中にいる跨ろうか強情 色魔から生まれた…

  • 涙ながらのスキップ feat. 西山小雨 – Hainuwell

    それは隠れての自分探しで恐れるものに手を触れるということなのフェンスの切れ目続く荒野の奥可憐に踊り白い草原が散る何かが騒つく消えてなくなる現象に愛を注ぐ時間は無駄じゃないと教えてよ厚い壁の先天使を闇に落とした神様行き過ぎた過保護から逃げただけさ一人の孤島で飛べない翼を背負いながら青空に笑うの涙ながらのスキップ 錆びついた町で見つけたアクセサリー埃が被る鏡の前でご機嫌なのバラック集落で空き缶を蹴った…

  • grain – Hainuwell

    もう幼い頃に会えたあの子はいない彷徨う夢真っ白なこの画用紙に描いた地球大きな将来ほら日々を重ね知ってしまう変化にもうら耐えることができなかった大人へああ夜 思い出す淡い狭い温もり生まれたままでいさせて名もない姿湧き上がる命の泉お願い お願い 天使のせがむ唇此処は記憶の欠片もない七つのキスで目覚めさせられてただ君のその手に触れる無邪気に遊ぶ君はいつか拾ったそのビー玉を小さな手で転がし綺麗だねと見透か…

  • Twilight of the dolls – Hainuwell

    ガラスになった町では夢見るように変異した歪なハートの器は星の記憶に耳を塞ぐ目まぐるしい色彩パペットは笑みを浮かべて理解できない気持ちの流れに首を傾げて操る切れない糸に絡み憑かれたままだね踊るウサギだけが寄り添ういつかの夏枯れてうつむく向日葵に少女は未来を 願わない未来を蒼ざめた馬の冷えた吐息火の海に静かなる希望を 絶えない希望を変だ 壊れているのに 茹で上がるカエルが鳴く最後の大合唱が今焼ける木の…

  • くじら座の彼方へ – Hainuwell

    誰も知らない春の訪れ貴女がこれで最後 天使は導く何も聞こえない 星が遠のく手のひらで廻るモ/クロの面影ああ 忘れないで 願わない光時の果てまで一人 物語の続きをああ 君は二度と戻れない 戻らないでいつか夢見た始まりの終わりを見守るからまたね 記憶は宇宙へ霞んで消える褪せない思い出 塵となった今も約束された重荷を背負って生まれ落ちよう 探し続けよう繰り返す世界響かない子守唄寄りそえない悲しさ朝が来な…

  • 青い面影 – Hainuwell

    二ツの乳房と五ツの爪あと愛の証しの熱い香りは部屋の片隅に石コロのように今は冷たくホコリにまみれなのに胸が胸がきしむなのに胸が胸がきしむ 二ツの唇が吐き出したもの炎のゆらめく愛の言葉も耳の奥底に静かに眠る赤く重たく錆びついたままなのに胸が胸がきしむなのに胸が胸がきしむ壁の割目に塗りつぶされて何も語らない青い面影閉じたまぶたにも浮かんではこない心の鎖の切れたふたりなのに胸が胸がきしむなのに胸が胸がきし…

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