海沿い走る車
追い越し伸びていく ひこうきぐも
塞いでた私を
小さい車に詰めて連れ出した
気付きもしなかった 変わろうとする季節
駆け足の夏の日 追いかけるように走る
あの日のあなたに会いたいな
時計の針を戻してよ
大嫌いな夏もあなたが心躍る季節に変えていく
泣きたい気持ちでいても
あなたが笑うから
またつられて笑ってた私に気付いた
相手の事なんて
構わずに泣いたり笑ったり
時々少しだけめんどくさい あなたが好きだった
夕暮れの海はもう泳げはしなかったけれど
湿った潮風そっと
心を近づけてくれた
あの日のあなたに会いたいな
時計の針は戻せない
大切と気づくのはなぜいつも無くした後なんだろう
泣きたい気持ちでいても
あなたが笑うたび
またつられて笑ってた自分が好きだった
もう少しだけ傍に居たいと
あの時言えなかった
本当に大切な言葉を隠して
わがままなのはいつも私だったのに
あの日のあなたに会いたいな
また嫌いな夏が過ぎてく
いつかみたいな潮風
吹かれるたび思い出している
きゅんとなる記憶の中であなたが笑うから
またつられて笑ってしまうたび
消えない日焼け跡みたいに
かすかな思い出に焦がされて
いたいんだ
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