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After the Rain – CYANOTYPE

土砂降りの雨が突然止んで
空に広がる一面が青
嘘みたいとはしゃいで
走る車の窓を開ける君 幸先いいね

大好きな夏の終わり
最後の挨拶も終わり
五分前の覚悟ですらおぼつかなくなって

君の行く先に虹をかけるような
綺麗なさよなら 出来るかな?
変わりゆく世界は僕らに容赦などしないから
互いに涙に嘘をついたまま
小さく小さく手を振って
「行ってらっしゃい」と「行って来ます」

滑って転んでも欠けてしまわぬように
痛くない振りして抱え続けた
愚かでボロいこの両の腕を
すり抜けることになるとも知らず

悲しめるって素敵だねって
君が言ったこと覚えてたんだ
キラキラ光る思い出束ねて図鑑にして
振り返る時がこの先に来たらきっと微かに光る

君の行く先に虹をかけるような
綺麗なさよなら 出来たかな?
格好つけて でも心のどこかで期待して だから
君の振り返るその姿を見て
全て台無しにしてしまおうかなって
でも君からは最後の「ありがとう」

繋ぐものなく戸惑うこの手を
ポケットに突っ込んで誤魔化して
そうして積もり積もった嘘が
僕から出でて形を成した
「一人だね」と語りかけてきて
それでも感謝してるんだと伝えると
「愛と生きれて幸せだった」と
さよなら ありがとう

君の行く先に虹がかかるように
僕は願う 願う

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