線路脇に立つ夏草が 雨を喜んで飲み干した 橙の18時
踵がすり減り くたびれたスニーカー
この旅で 巡り逢い 別れてきた人よ ありがとう
愛が何かも わからぬまま 明日も 僕は…
変わらないものってさ とても綺麗でしょ
けど綺麗なものって 変わってしまうんだ
君のてのひらは 蝶々みたいに
僕のてのひらから そっと 羽ばたいていった
僕の手が 蜜の甘い花じゃなかったから
空に吊るされた 鳥かごの中で 幾つもの不自由が泣き叫んでいる
やがて皆 大地の懐に抱かれ 目を閉じて 永遠の安らぎのなか
「ありがとう」 そして 「さようなら」
そう言って 記憶は向かう0へと
今日のうちならば 変わらないもの
探して 見つけられるかもしれないけど
百年経ったら 今いる僕ら
お互いに 生きてたことさえ 忘れられてしまう
お互いに 仮に生まれ変わって 仮に出逢ったとしても
覚えてない
変わらないものってさ ほんとに綺麗だね
けど綺麗なものって 変わってしまうんだ
真っ直ぐな想い 途切れる言葉
どうやら 僕ら 上手には生きられない
旅が終わるとき 記憶の全てを失う それがルールでも
1日だけ、10秒だけでいい 許されるのなら
私は あなたの涙を 乾かす風になりたい
そう願う 今日に 今に 意味はあるって 思うんだ
あなたを 覚えてたい
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