adieu

灯台より – adieu

肩ごしにめくるページのすれる音で
途切れてしまいそうになる細い眠りの糸を
たぐりよせて 丸くあなたは束ねて
また沈んで行く

くちびるにあたるボタンのでこぼこ
物語はあともうすこしで終わりそう
わたしがここで息をしていること
どれだけばからしいのかって知ってる

息をとめて 静けさに気づいてわたしを探したら
目の前に見つけたなみだが浮かんだ海が見渡せるよ
ここからなら

この退屈な灯台へ来て
おみやげ話 たくさん持って
嵐が来たらあきらめてだまって
うたた寝に身を預けたあと

鼻と鼻で話し合うことにも飽きた
ふたりにはもっといい方法が思いつく
神様も呆れて祝福の柏手
合図したらひとおもいに

息をひそめ照らし合う 閉め忘れて開いたままの窓から
伸びる陽をかきあつめ やわらかく残った歯の跡が消えないうちに

雷や流れ星や つばめの青さ 軽さ
数えきれない世界を忘れて
仕草に釘付け
あなたは悔やんだりする

息をとめて 苦しくなって我慢できなくなるまで
生きるように仕向けて なんの理由もないままに
耳を澄ましても
さわがしい予感 聴こえないね ここからじゃね 長く長く
息をとめても あなたはかまわず夢のど真ん中 息をとめても

人気の新着歌詞

花は揺れる – adieu

花は揺れて雲は流れてく月は欠ける夜は明ける雨はやがて川になり海に消えるわかっているわかっていること風が吹いている秋空またどこで冷える5年目の春また夏が来るのはど

ナラタージュ – adieu

あなたが歌ってた 夏のあの歌の名前をついには 知れないままあなたの鼻唄だけを頼りにし思い出の雲間を 流れるのですそれはもう今では 恥ずかしいほどに誰の目にも あ

よるのあと – adieu

あなたが嘘をつかなくても生きていけますようにと何回も何千回も 願っているさよならおやすみ そばにいるのに汗が 乾けば 違う顔でルージュの慣れた匂いはあなたの前じ

天気 – adieu

慌てて起きた朝を今だに覚えてる初めて待ち合わせた見慣れない駅ビル昨日の夜もあなたの記憶を辿ってまだこの恋は始まる前のふためく心ゆらゆらとああこの恋は雨上がりの乾

蒼 – adieu

蒼い空 細い雲 のばした手がやっとつかんだ 答えは脆くて風に溶けて消えたゆらいだ 未来を 見つめ続ける瞳がこの世界の どんな星よりも 眩しいことを嗚呼 あなただ

強がり – adieu

空まで伸びた街路樹と雲の合間 眺めていた昨日の心風が撫でた優しさだけが堪えていた雨に夜道が光るバス停あなたを思い返してる体の奥で愛してる言えたはずなのになんであ

楓 – adieu

忘れはしないよ 時が流れてもいたずらなやりとりや心のトゲさえも 君が笑えばもう小さく丸くなっていたことかわるがわるのぞいた穴から何を見てたかなぁ?一人きりじゃ叶

春の羅針 – adieu

そしてまた繰り返す夜の途中で仕舞い込んでた時間がこの体温を奪ってゆく霧の中に星を繋ぐあなたを隠す夜を手繰り寄せるたび春は歪みながら回り出す花の香りよ今だけ針を止

やさしい気持ち – adieu

なけない女のやさしい気持ちをあなたがたくさん知るのよ無邪気な心で私を笑顔へ導いてほしいのぎゅっと私をだきしめてそう、いいかげんな男が あなたの理想だとしてもこの

天使 – adieu

誰も抱きしめてくれない夜は私の胸においでよベイビーあなたの瞳は冷たい道行く人 もっと簡単に挨拶してよ月明かりが優しいね透けるブラウス天使がイタズラしてるだけだよ

ダリア – adieu

わがままなら何度も聞いたのに言い訳ならなんでも聞いたのに愛の花ダリア大人びた黄色髪を切る前の心に似てるの脱いだままの服3割増しの話を私が話してばかりもう伝わらな

愛って – adieu

カレンダーを捲るたびに出会った頃のきらめきとか優しさは少しずつ薄れてゆくものでも君がいる ただそれだけで今日は永遠って言葉なんか信じられる日だね愛ってさ わがま

シンクロナイズ – adieu

あなたの声のディテールはわたしの耳に似合うから例え 難しい 悲しみもメモリーに成るのでしょう容易く すれ違うからわたし達は 迷うけど二人二つの一つじゃないこと尊

穴空きの空 – adieu

月の兎は星を見ていた一人ぼっちで眺めてたわたしは言葉を一つ思いついて縋るような声で歌ったベガアルタイルデネブをすり抜けて見つめ合う青い星にはわたしと同じ寂しい目

旅立ち – adieu

台所で涼む虎、私は川を流れてる隣の人が手を振って縄を垂らして降りていく汚れた雲が流れてる大体君はまだ未成年でしょう渇きかけた紐を引っ張って応える景色に胸がいっぱ

景色 / 欄干 – adieu

私は私を知りたいとあがくけれど春よりもずっと 夜明けはまだ遠いみたいたったひとつの 言葉で潰れそうだまだそばにいて 明かりをともして見慣れたはずの景色が変わる 

ワイン – adieu

あなたの優しさに気づいてわたし胸が痛くなる胸が痛くなる勝手に喜んだり傷ついたりわたしまた繰り返してるまた繰り返してる暖かな手でグラスに注ぐそのワインがきっとわた

夏の限り – adieu

いつものように誘う男の子誘われる方「今日はやめとこう」パーカーの紐 引っ張って抜けてしまうここのところ友だちは友だちと言えるか分からないくらい言葉少なかったり 

ひかりのはなし – adieu

守ってあげるから あなたの悲しみはぜんぶ ぜんぶ わたしにください月の匂いが肌に落ち触れたい頬 照らし出す此処にあなたがいる今夜神様も天国もいらないわ途切れぬ思

背中 – adieu

眠気誘うテールランプ見飽きた都会の空雨音は憂鬱をどこまでも増長する唐突なクラクション音見えない傷に響く近づいてくサイレンいつもと違う帰り道ああ今もあなたを感じて

Back to top button