明日(あす)にはぐれた 男の涙
泣いて叱って くれた奴
誰も他人の この街で
惚れたおんなは お前がひとり
離さない… 離さない…
強く抱きしめ お前を離さない
苦労なんかは 慣れっこですと
おれの眸(め)をみて 微笑(わら)う奴
愚痴も弱音も こぼさずに
尽くすおんなは お前がひとり
離さない… 離さない…
何があっても お前を離さない
夢があるから 倖せですと
そばで酌して くれる奴
永い人生 肩寄せて
生きるおんなは お前がひとり
離さない… 離さない…
強く抱きしめ お前を離さない
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女将さん うれしいよ燗の地酒に 風呂吹きかぶら久しぶりだよ 我が家の気分こんな夜は 想い出す一ツ違いの姉さん女房(にょうぼう)できたヤツだった あゝうちの女房今
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叶うものなら もうひと太刀を斬って捨てたや 吉良殿を勅使饗応の 大役捨てて松の廊下を 血で染める積る恨みの 意趣返(いしゅがえ)し「重ねて申す 梶川殿 乱心では
空へ伸びずに 地面を這って風に耐えてる 松もある生きる凛凛(りり)しさ 心に沁(し)みるここが我慢と 唇噛んで松に男の 竜を見る星を掴(つか)みに 来たこの山で
寄せる荒波 玄海灘にドドンと響くぜ 太鼓のようにやるぞ やるとも やらなけりゃこの世に生まれた 甲斐がない男 男いのちのソレキタ ドッコイ 暴れ打ち酒と喧嘩は
花の昭和に 産声(うぶごえ)あげて一生懸命 生きてきた若い者には 負けたりしない夢を咲かそう 何度でも心うきうき まだまだ元気これから小唄で シャシャントネシャ
情けの糸は むすべてもたぐれば切れる 縁(えにし)の糸よ好きで添えない おまえとふたりしんしん しんみり わかれ酒燃えて燃えて散れ散れ あゝ 雪桜灯りを消して
川面に揺れる かがり火は女心の 残り火かこれが最後の 恋一夜(ひとよ)たとえ死んでも 忘れない鵜飼(うかい)い木曾川 なみだ川枕の下の せせらぎを聞いて眠れぬ
春に背いて 散り急ぐ花は赤穂の 若桜殿の無念を 知りながら尽くす手立ても ないままに送るつらさに 送るつらさに男・源五の 口惜し泣き「片岡源五右衛門 お側にお仕
「ウィ…ああ 酔うた 酔うた。 これは叔父上からのお手紙か。何々 本十一日巳之(みの)下刻(げこく) 高田の馬場にて 村上庄左衛門と果し合い 何とぞご助勢(じょ
紙縒(こより)で作った 指輪だけれど女にゃうれしい くすり指雪よ降れ降れ 帰れぬほどに……明日(あす)は二人じゃ 渡れない宿の前には 淡雪の橋付けてはいけない
富士を背にして 清水を起てばひとり残した お蝶に詫びる三保の松原 潮風吹けば草鞋(わらじ)に砂の 駿河湾時雨街道 旅すがた[台詞]「大政、仕度はいいか?お蝶、船
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忍ぶ恋でも 情炎(いのち)が燃えりゃ蛇の目を斜めに 隠れ茶屋おんな…切(せつ)なや 黒髪しぐれあなた待つ夜の 宵化粧窓の下には 貴(き)船川(ぶねがわ)膝を崩し