湿る土の匂い立つ
震えるほど静かな夜に
尾根に降り立つオレンジの
三日月の光囁いた
今宵は眠る額紫陽花
静かな夜風が語りかけ
明日には雫がやってきて
化粧するさと過ぎ去った
雲間で覗く一つ星
夜空に一人歌うけど
今宵は雨を降らせましょう
パラパラパラパラパラパラと
仔猫がぐぅとひと鳴きし
闇夜の光を震わせる
蝸牛の寝息の響きさえ
三日月の船へ届いてる
しとしと雫が降り出して
額紫陽花を包み込む
樹々の葉の根が傘となり
音を奏でる今宵の夜空
すやすや眠る額紫陽花
静かな夜風が語りかけ
明日には光がやってきて
素顔になるさと過ぎ去った
仔猫がぐぅ 仔猫がぐぅ
雲間で覗く一つ星
夜空に一人歌うけど
今宵は雨を降らせましょう
パラパラパラパラパラパラと
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